今や芸能人格付けチェックの常連というイメージが強い『GACKT』。その『GACKT』が在籍していたバンドが『MALICE MIZER』です。
音楽業界の中でも異端な扱いを受けがちなV系バンドですが、そんなV系バンドの中でも”魅せ方”という点で特に異端な存在を放っていたのが『MALICE MIZER』。度重なるメンバー入れ替えの末、2001年に活動を休止しました。
今回は『Brise』の個別楽曲レビューです。
※『MALICE MIZER』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/MALICE MIZER
『Brise』の全体概要
基本情報
アーティスト | MALICE MIZER |
曲名 | Brise |
演奏時間 | 4:59 |
作詞 | Gackt.C |
作曲 | Közi |
編曲 | MALICE MIZER & 島田陽平 |
Google翻訳に『Brise』で仏英翻訳をかけてみたところ、”breeze”という回答が返ってきました。日本語で言えば”そよ風”といったところでしょうか。
『Brise』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
merveilles | 5 |
La Meilleur Selection de MALICE MIZER | 11 |
オリジナルアルバム『merveilles』の5曲目に収録。
また、非シングル曲ながらファン投票によって選曲されたベストアルバム『La Meilleur Selection de MALICE MIZER』にも収録されています。
※『Brise』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
アルバム『merveilles』の中でひときわポップな楽曲『Brise』。
『MALICE MIZER』の楽曲にしては珍しく、ジャカジャカしたギターを聴くことができます。地中海のカラッとした日差しをイメージしているんでしょうかね。
ドラムも裏拍でオープンハイハットを入れており、けっこう楽しげな感じ。
このアウトドアな雰囲気が『MALICE MIZER』らしくなく、アルバム『merveilles』の中で独特な雰囲気を放っています。おかげで、けっこう印象的な一曲。
しかし、本作『Brise』、かなり上から目線の歌詞ですよね。「子守歌でなぐさめてあげる」とか、なかなかの王子様気質じゃないと言えないセリフです。
そう思うと、もしかしたら本作『Brise』は恋愛関係の男女の歌ではなく、“父と娘”の歌なのかもしれません。
「歳の数の灯」という表現も、娘の誕生日を祝う父親の言葉だと思えば、割とすんなり入ってきますし。父と娘なら、「子守歌」でなぐさめるのもわかります。
地中海沿岸の町に住む平和な父と娘の歌…。
本当にそうかはわかりませんが、クラシックっぽいテーマと言えばそんな気もしますし、そう考えれば、『MALICE MIZER』らしくないわけではないようにも思えてきます。
『Brise』収録アルバムレビューリンク
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