今や芸能人格付けチェックの常連というイメージが強い『GACKT』。その『GACKT』が在籍していたバンドが『MALICE MIZER』です。
音楽業界の中でも異端な扱いを受けがちなV系バンドですが、そんなV系バンドの中でも”魅せ方”という点で特に異端な存在を放っていたのが『MALICE MIZER』。度重なるメンバー入れ替えの末、2001年に活動を休止しました。
今回は『月下の夜想曲』の個別楽曲レビューです。
※『MALICE MIZER』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/MALICE MIZER
『月下の夜想曲』の全体概要
基本情報
アーティスト | MALICE MIZER |
曲名 | 月下の夜想曲 |
演奏時間 | 3:43 |
作詞 | Gackt.C |
作曲 | Közi |
編曲 | MALICE MIZER & 島田陽平 |
3rdシングル。
曲名の読み方は”げっかのやそうきょく”。ちなみに、「夜想曲」とは英語でいうところの”ノクターン”に相当するそうです。
『月下の夜想曲』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
merveilles | 11 |
La Collection des Singles | 5 |
La Meilleur Selection de MALICE MIZER | 13 |
オリジナルアルバム『merveilles』の11曲目に収録。
また、ファン投票によって選曲されたベストアルバム『La Meilleur Selection de MALICE MIZER』にも収録されています。
※『月下の夜想曲』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
クラシック的要素をふんだんに盛り込みながらも非常にキャッチーに仕上がった1曲、『月下の夜想曲』。
言葉の定義というか、言葉のイメージというか、そんな問題なんでしょうけど、本作『月下の夜想曲』って、決してポップじゃないと思うんです。でも、間違いなくキャッチー。
J-POPらしからぬアレンジゆえに馴染みやすい曲というわけではないけど、でも耳に残る、そんな楽曲。
アップダウンの激しい凹凸のはっきりしたメロディーと、それに合わせて緩急をつけてくるオケのアレンジ。このしつこい味付けがミュージカルっぽいなと感じます。
ウケ狙いの楽曲ではないのですが、感情の表現が大げさすぎてどことなくコメディーの香りが漂うような勢いです。
口を一文字に閉じてバイオリンを弾いてそうな『MALICE MIZER』の面々ですが、本作『月下の夜想曲』はその近寄りがたい印象とは一線を画す1曲でしょう。
なかなかにクセが強い本作『月下の夜想曲』、好みはわかれるでしょうが私はけっこう好きです 笑。
『月下の夜想曲』収録アルバムレビューリンク
※『MALICE MIZER』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/MALICE MIZER