“楽器を持たないパンクバンド”がキャッチコピーのアイドルグループ『BiSH』。そのメンバーの一人であるアユニ・Dのソロプロジェクトが『PEDRO』です。
アイドルのソロとしては珍しくバンド形式になっており、アユニ・D本人がベースの演奏をしているのも特徴ですね(とうとう楽器を持ってしまった!)。
今回は、『PEDRO』のミニアルバム『zoozoosea』の5曲目、『MAD DANCE』の個別楽曲レビューです。
※『PEDRO』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/PEDRO
『MAD DANCE』の全体概要
基本情報
アーティスト | PEDRO |
曲名 | MAD DANCE |
演奏時間 | 2:58 |
作詞 | アユニ・D |
作曲 | 松隈ケンタ & アユニ・D |
編曲 | SCRAMBLES |
作曲は松隈ケンタとアユニ・Dの共作。アルバム『zoozoosea』において作曲にアユニ・Dが携わっているのは本作『MAD DANCE』のみです。
また、本作『MAD DANCE』がアルバム『zoozoosea』収録曲の中で最も演奏時間の短い楽曲となっています。
『MAD DANCE』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
zoozoosea | 5 |
ミニアルバム『zoozoosea』の5曲目に収録。
※『MAD DANCE』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
とりあえず、なに歌ってるかわかんねぇ 笑!
ソロプロジェクト『PEDRO』におけるアユニ・Dは基本的に歌詞が聴き取りにくい歌い方をしています。この歌い方がロックでかっこいいので、私は歌詞が聞き取りにくくても全然かまいません。むしろこの歌い方の肯定派です。
ただ、本作『MAD DANCE』に至っては、群を抜いてなに歌っているのかわかんないです。曲名通り、楽曲自体も攻撃的で「MAD」な仕上がりのですが、個人的にはこの歌い方が一番「MAD」だと感じました 笑。
なんというか、日本語の伝統的な発音を無視していますよね。子音も母音も独自の解釈をしているって感じ。“アユニ・D弁”と表現してもいいくらい、日本語の標準とは異なる発音体系を構築している気がします。
例えば、「意気地なし」は”うぃくずぃなし”と発音していますし、「羞恥」は”しゅちー”と発音しています。「羞恥」については、そのまま”しゅーち”と発音してもメロディーの数的には変ではないはずなのですが、前後の韻の関係で、わざと”しゅちー”と歌っているのでしょう。
このように、発音的な正しさより、音楽的な気持ちよさに重きを置いた歌い方が随所に散りばめられているのが本作『MAD DANCE』です。
この辺の振り切り具合もアユニ・Dのセンスなのでしょうね。
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『MAD DANCE』収録アルバムレビューリンク
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