日本の音楽史を語る上で絶対に外すのことのできないバンド、『X JAPAN』。
YOSHIKI、Toshl、HIDEといったメンバーひとりひとりが持つ物語、バンドが歩んだ歴史、そして多くのロックキッズを虜にした楽曲、どこを切り取っても、もはや芸術とまで呼んでしまえそうな、そんな唯一無二のバンド。
再結成後もレジェンドとしての貫禄を見せつけ続けてほしいですね。
今回は、『X JAPAN』の楽曲、『Love Replica』のレビューです。
※『X JAPAN』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/X JAPAN
『Love Replica』の全体概要
基本情報
アーティスト | X JAPAN |
曲名 | Love Replica |
演奏時間 | 4:35 |
作詞 | HIDE |
作曲 | HIDE |
編曲 | HIDE |
HIDEによる作詞作曲。
編曲までHIDEですので、実質HIDEのソロ的な作品。
『Love Replica』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
Jealousy | 8 |
STAR BOX | 7 |
メジャー2ndオリジナルアルバム『Jealousy』の8曲目に収録。
※『Love Replica』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
『Jealousy』に収録されているHIDEの作品その2、『Love Replica』。
全編に渡って女性によるフランス語の語りが入っています。そのため、”作詞:HIDE”との表記はあるものの、Toshlによるボーカルが入った歌モノではありません。
実質HIDEソロのインスト作品と理解して差し障りないでしょう。
楽曲の方もやはりHIDEらしく、ポップで不気味な感じです。YOSHIKIの作る美しくて耽美的なメロディーとはまた違った楽曲なのですが、これもまた『X JAPAN』の一面であります。
本作『Love Replica』で見て取れるHIDEのセンスは、YOSHIKI作品のX楽曲でもギターの音色やメロディーに反映されていることがわかると思います。
YOSHIKI作品のX楽曲が広く一般に受け入れられたのは、もちろんYOSHIKI自身の音楽的な才能に起因する部分が大きいのでしょう。しかし、『X JAPAN』がここまで偉大なバンドになれたのは、YOSHIKIの耽美的な楽曲にHIDEのポップセンスが丁度いい分量で注入されていたことも大きな要因かと思います。
本作『Love Replica』は上述の通り実質HIDEのソロ作品であり、HIDEの個性の塊のような楽曲です。一聴しただけでは普段のXの楽曲とは全然違う作品のように感じると思います。
しかし、このHIDE作の『Love Replica』を聞いた後でいつものYOSHIKI作のX楽曲を聴くと、”ああ、HIDEの個性ってXの楽曲の中でこういう風に活かされているんだ”という最発見ができるはずです。
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『Love Replica』収録アルバムレビューリンク
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