宗教的なカリスマ性と中毒性のある歌詞・サウンドで多大な信者を生み出したバンド『PIERROT』。
アンダーグラウンド界のカリスマボーカル”キリト”と、奇天烈なサウンドで世界観にいろどりを添えるバンド隊の組み合わせはまさに唯一無二の存在。90年代後半から00年代前半にかけて数々の奇作を世に送り出し、潜在的中二病患者の爆発的発病に多大な貢献をしました。
今回は、『PIERROT』の楽曲、『MAD SKY -鋼鉄の救世主-』のレビューです。
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目次
『MAD SKY -鋼鉄の救世主-』の全体概要
基本情報
アーティスト | PIERROT |
曲名 | MAD SKY -鋼鉄の救世主- |
演奏時間 | 4:18 |
作詞 | キリト |
作曲 | アイジ |
編曲 | Pierrot & 成田忍 |
メジャー2ndシングル。
『MAD SKY -鋼鉄の救世主-』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
FINALE | 7 |
DICTATORS CIRCUS -A variant BUD- | 2 |
HELLO COMPLETE SINGLES AND PV COLLECTION (Disc 1) | 3 |
メジャー1stアルバム『FINALE』の7曲目に収録。
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レビュー
「救世主」と書いて”メシア”と読む!
そんな中二病街道ド真ん中な曲名を授けられたのが、本作『MAD SKY -鋼鉄の救世主-』です。
さらに、この楽曲の歌詞には「箱庭の楽園」とか「革命の鼓動」とか、中二病患者が好きそうなワードがたくさん出てきます。あ、「楽園」は、もちろん“エデン”と読みます。
私は中学生の時に本作『MAD SKY -鋼鉄の救世主-』と出会ってしまったのですが、それはもう、ドハマりしました!
何を隠そう、当時私は重度の中二病患者でしたので 笑。
上述の中二病患者にぶっ刺さる歌詞と、マニアックなんだかポップなんだかわからない曲調…とにかく“人とは変わったもの”に価値を見出していた当時の私は、これはすごい楽曲だって思いました。
…もし、アラサーになった今、本作『MAD SKY -鋼鉄の救世主-』に初めて出会ったのなら、おそらく今の私の心の琴線に触れることなく通り過ぎて行ったのだろうな…なんて思います。少なくとも、中学生の頃と同じような、熱狂的なハマり方はしないでしょう。今は中二病を克服した、立派な会社員ですから。
そう考えると、本作『MAD SKY -鋼鉄の救世主-』に中学生で出会えたのは、きっと幸福なことだったのだろうと思えてきます。あの頃にしか持ち得なかった感性と「鼓膜」で、この楽曲の魅力を体験できていましたから…。
“小学生の夏休み”のような、二度と繰り返すことのできない思い出の存在に、感謝の念を覚える今日この頃です。
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