2016年、申年に復活を遂げた『THE YELLOW MONKEY』!!
このバンドを紹介する際、当たり前のように『THE YELLOW MONKEY』と打ち込んでいるわけですが、よく考えるとこの言葉って、元は東洋人を差別する言葉なわけで。
もしGoogle先生がこのバンド名を差別表現にあたると分類し始めたら、『THE YELLOW MONKEY』の記事をバンバン上げている私のサイトはインターネット上から抹消されるでしょう。…そのときは、お察しください。
今回は、アルバム『THE NIGHT SNAILS AND PLASTIC BOOGIE』の10曲目、『Romantist Taste』レビューです。
※『THE YELLOW MONKEY』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/THE YELLOW MONKEY
『Romantist Taste』の全体概要
基本情報
アーティスト | THE YELLOW MONKEY |
曲名 | Romantist Taste |
演奏時間 | 5:05 |
作詞 | 吉井和哉 |
作曲 | 吉井和哉 |
編曲 | THE YELLOW MONKEY |
『THE YELLOW MONKEY』の記念すべき1stシングル。
また、イエモン解散後から復活前の期間中、イエモンデビュー20周年を記念してリミックス版の『Romantist Taste 2012』というシングルがリリースされています。
『Romantist Taste』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
THE NIGHT SNAILS AND PLASTIC BOOGIE | 10 |
TRIAD YEARS THE VERY BEST OF THE YELLOW MONKEY (act II) | 13 |
THE YELLOW MONKEY SINGLE COLLECTION | 1 |
オリジナルアルバム『THE NIGHT SNAILS AND PLASTIC BOOGIE』の10曲目に収録。
※『Romantist Taste』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
リズム隊のフェードインで幕を開ける楽曲、『Romantist Taste』。
アウトロがフェードアウトする楽曲は多々あれど、イントロがフェードインする楽曲というのは珍しいですね。
そしてオープニングから強調されるこの“ジャンガ ジャンガ…”というリズム(アンガールズではない)、これこそが『Romantist Taste』の大きな特徴だと思います。
本作『Romantist Taste』、カタカナでいっぱいの歌詞、つまり、外来語で溢れている歌詞なので、基本は日本語で構成されているとは言え、直感的に日本語としてスッと耳に入って来る内容とは言い難いです。親しみにくい歌詞と言い換えてもいいかもしれません。
一方、楽曲を通して根底を流れる“ジャンガ ジャンガ…”というリズム、これが歌詞とは反対に実に日本的なのです。盆踊り的と言うか、音頭的と言うか…正直言って割とダサいと感じるリズム。そう、ダサいと感じるのですが、この”ジャンガ ジャンガ”に大和魂が嫌でも反応してしまう、そんなリズムでもあるのです…!
何が言いたいかというと、本作『Romantist Taste』は意味が分かりにくくて親しみにくい歌詞とダサいんだけど嫌でも親しみやすいリズムを融合させた楽曲なんだということです。
それ故に、“遠いようで身近に感じる”というこの楽曲でしか味わえない唯一無二の体験を、本作『Romantist Taste』はリスナーに提供してくれるわけです。
歌謡曲風ロックと呼ばれるイエモンの音楽ですが、1stシングルの本作『Romantist Taste』では、それが確信犯的に仕組まれてパッケージ化されている、そんな風に思います。
『Romantist Taste』収録アルバムレビューリンク
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