個別楽曲レビュー

【個別楽曲レビュー】B’z/Don’t Leave Me

投稿日:2019年3月13日 更新日:

ボーカルの稲葉浩志とギターの松本孝弘による二人組ロックバンド『B’z』。

『B’z』に言及するからにはやはり避けて通れないのは数々の記録でしょう。その中でも日本におけるアーティスト・トータル・セールス(CD)が歴代1位という記録は最もインパクトのあるものではないでしょうか。

シンプルに、日本の歴史上最もCDを売り上げたアーティストが、この『B’z』というバンドなのです…!

今回は、『B’z』の個別楽曲、『Don’t Leave Me』のレビューです。

※『B’z』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/B’z

city

『Don’t Leave Me』の全体概要

基本情報

アーティストB’z
曲名Don’t Leave Me
演奏時間4:24
作詞稲葉浩志
作曲松本孝弘
編曲松本孝弘 & 明石昌夫

14thシングルのA面曲。数ある『B’z』のミリオンヒットシングルの一つ(売上枚数約144万枚)。

『Don’t Leave Me』収録アルバム

アルバム名トラック#
The 7th Blues (DISC 2)1
B’z The Best “Pleasure”11
B’z The Best “ULTRA Treasure” (DISC 1)1
B’z The Best XXV 1988-1998 (DISC1)14

オリジナルアルバム『The 7th Blues』に収録。

ベストアルバムでは『B’z The Best “Pleasure”』に選出されているものの、その後リリースされた『B’z The Best “ULTRA Pleasure”』には収録されず。人気投票の末、『B’z The Best “ULTRA Treasure”』への収録は果たしました。

※『Don’t Leave Me』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。

レビュー

12thシングル『愛のままにわがままに 僕は君だけを傷つけない』、13thシングル『裸足の女神』と、ポップでキャッチーな楽曲でド級のヒットを飛ばしてきた『B’z』ですが、14thシングルの本作『Don’t Leave Me』は前2作とは曲調をガラッと変え、ブルース調のハードな楽曲を世に送り出しました。

商業的な成功の流れを断ち切ってしまう恐れもある、挑戦的なシングルだったと思うのですが、フタを開けてみれば本作『Don’t Leave Me』もしっかりミリオンヒット。恐るべし、『B’z』!

曲調という面で新しかった本作『Don’t Leave Me』ですが、歌詞の面でも過去最高にやさぐれています。11thシングルの『ZERO』も多少のやさぐれ感はありましたが、こちらはサビでスカッと割り切っていましたからね。曲名通り「ゼロがいい」って。

一方、本作『Don’t Leave Me』は解決策や救いの無いまま楽曲が終わってしまいます。ここまで堂々巡りに自らを責める楽曲は、数多ある『B’z』のシングル楽曲中でもかなり珍しいタイプではないでしょうか。

ただ、そんな行き場の無い閉塞感を感情的にぶつけるCメロのシャウトは本当にかっこいいです。この渾身のシャウトが本作『Don’t Leave Me』の一番の聴きどころだと思っています。

『Don’t Leave Me』収録アルバムレビューリンク

※『B’z』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/B’z

-個別楽曲レビュー
-,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

関連記事

【個別楽曲レビュー】ゴールデンボンバー/忙しくてよかった

エアーバンドなる言葉を世に定着させた先駆者『ゴールデンボンバー』。通称”金爆(きんばく)”。 自分たちの好きなことをするため、あえてメジャーデビューを選ばずにインディーズで活動 …

【個別楽曲レビュー】JUDY AND MARY/BLUE TEARS

女性ボーカルに男性楽器隊という編成で平成の日本音楽史に数々のヒットソングを送り込んだバンド『JUDY AND MARY』。 1993年のメジャーデビュー後、6枚のオリジナルアルバムを残して2001年に …

【個別楽曲レビュー】LUNA SEA/G.

2000年に終幕をし、長らく伝説のバンドとなっていましたが、2010年に活動を再開した『LUNA SEA』。 自身主宰のLUNATIC FEST.ではベテランバンドから若手バンドまでを巻き込み、日本の …

【個別楽曲レビュー】X JAPAN/ALIVE

日本の音楽史を語る上で絶対に外すのことのできないバンド、『X JAPAN』。 YOSHIKI、Toshl、HIDEといったメンバーひとりひとりが持つ物語、バンドが歩んだ歴史、そして多くのロックキッズを …

【個別楽曲レビュー】Janne Da Arc/Vanity

2019年、突如解散を発表した『Janne Da Arc』。 キーボードを絡めたカラフルな音色、個々の卓越した演奏技術による派手なサウンド、そしてキャッチーなメロディーラインが魅力的な楽曲をいくつも生 …


執筆者:キャスター
中高生の頃、中古のCD屋巡りばっかりやってました。そんなアラサー会社員キャスターによる音楽レビューブログ。 昔趣味で曲作りをやっていたので、音楽制作者に敬意を払って1曲1曲丁寧に記事を書いていきます。