90年代後半、音楽業界の様々な記録を塗り替えていったモンスターバンド『GLAY』。
ヒットソングだけを取り出してみれば、確かに耳馴染みの良い王道J-POPな楽曲で溢れていますが、ひとたび『GLAY』の世界へ足を踏み入れると、そこには成功者ゆえの苦悩に満ちた孤独の世界を垣間見ることができます。
そこは我々凡人にとっては到底辿り着ける境地ではありませんが、その途方に暮れるほどの景色を、TAKUROの紡ぐ言葉とメロディーによって私たちもほんの少しだけ追体験できるような気がします。
今回は、『GLAY』の楽曲、『mister popcorn』のレビューです。
※『GLAY』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/GLAY
『mister popcorn』の全体概要
基本情報
アーティスト | GLAY |
曲名 | mister popcorn |
演奏時間 | 3:13 |
作詞 | JIRO |
作曲 | JIRO |
編曲 | GLAY & 佐久間正英 |
ベースのJIROが作詞作曲を担当した楽曲。
『mister popcorn』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
ONE LOVE | 11 |
オリジナルアルバム『ONE LOVE』の11曲目に収録。
※『mister popcorn』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
JIROが作曲した楽曲は過去のアルバムにもいくつか収録されていましたが、作詞作曲ともJIROが担当した楽曲がアルバムに収録されるのはアルバム『ONE LOVE』が初めて。
『ONE LOVE』におけるJIRO作詞作曲の作品は、本作『mister popcorn』と#4 『HIGHWAY NO.5』の2曲が収録されています。
本作『mister popcorn』、サビで露骨にBPMが変わるのが印象的な楽曲です。サビに入るタイミングでBPMがグイッと速くなり、曲名通り「ポップコーン」が弾けるような盛り上がりを見せます。
こういった形でサビを盛り上げるタイプの楽曲は『GLAY』の作品としては珍しいのではないでしょうか。
それから、これは非常に個人的な感想ですが、Bメロの最後にうっすらピコピコと聴こえる電子音が気になります。なんというか、家電が仕事を終えたことを知らせるような電子音が聴こえるんですよね。洗濯機とか電子レンジとか、そういった類の家電が”終わりましたよー”って知らせる音。
この電子音、もしかして、“ポップコーンできあがりましたよー”ってことを意味しているんですかね?丁度Bメロの終わり、「ポップコーン」が弾けるような盛り上がりを見せるサビの直前で聴こえてきますし。
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『mister popcorn』収録アルバムレビューリンク
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