2016年、申年に復活を遂げた『THE YELLOW MONKEY』!!
大人の魅力を増して帰ってきてくれましたね!
これから出す新曲やアルバムがどんなものになるのか楽しみです。年齢的な深みが増すことで、必ずしやこれまでの名盤、名曲を超える作品を生み出していってくれることでしょう!
今回は、アルバム『8』の3曲目、『GIRLIE』レビューです。
※『THE YELLOW MONKEY』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/THE YELLOW MONKEY
『GIRLIE』の全体概要
基本情報
アーティスト | THE YELLOW MONKEY |
曲名 | GIRLIE |
演奏時間 | 5:14 |
作詞 | 吉井和哉 |
作曲 | 吉井和哉 |
編曲 | THE YELLOW MONKEY & JON JACOBS & DAVID MAURICE |
外部の方が編曲に携わっています。
初出はアルバム『8』ですが、その後23rdシングル『BRILLIANT WORLD』のカップリングとして”Original mix”が収録されました。
『GIRLIE』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
8 | 3 |
THE YELLOW MONKEY MOTHER OF ALL THE BEST (DISC 3) | 7 |
アルバム『8』の3曲目に収録。
また、ベストアルバム『THE YELLOW MONKEY MOTHER OF ALL THE BEST』に”Original mix”版が収録されています。
※『GIRLIE』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
本作『GIRLIE』、率直に言えばSMについて歌った曲。
しかし、単純な”痛い・気持ちいい”の世界ではなく、さらにもう一歩踏み込んだ心を歌った1曲です。曲後半に出てくる大サビの箇所がまさにそうですね。
“道化師的なS役”とでも表現しましょうか。“ムチは振るっているんじゃない、振るわされているんだ”とでも言いたげな、そんな世界観です。
サウンドの方も、ドラムパターンに変態的なスネアのリズムを聴きとることができます。まるでムチがしなりながら地面を叩いているような音とリズムです。
それから、1番、2番と曲が進行するにつれて楽器が増えていく感じがかっこいいですね。徐々に緊張感が膨れ上がっていく雰囲気を感じ取れます。
そして最後のアウトロ!
ここのギターがサウンド的に一番かっこいいところです!ギターのリフがオクターブでどんどん上昇していく様はシンプルながらも強烈に楽曲が盛り上がります。
テンションが最高潮に達するところで楽曲が閉じる…ドラマチックでかっこいい…!
そうそう、太宰治の有名作品である”人間失格”にこんな一文があります。
いったいに、女は、男よりも快楽をよけいに頬張る事が出来るようです。
出典:太宰治/人間失格
本作『GIRLIE』を聴いたとき、この一文が思い浮かびました。この楽曲で描かれている女性像って、まさにこの一言に集約されているように感じます。
“快楽に対する要求の多さ”、これが吉井和哉の思う『GIRLIE(乙女らしさ)』なのかもしれません…。
Amazonで試聴できます。
『GIRLIE』収録アルバムレビューリンク
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