キラキラしたかわいい女の子ではなく(失礼)、もっと素の女の子をシンプルなバンドサウンドで表現してきた『チャットモンチー』!
気づけば、数多く存在する部活動的雰囲気を持った現代ガールズバンドの元祖とも言える立ち位置になっています。
そんな『チャットモンチー』も、メンバー脱退を経てギターボーカルとベースの二人になり、すでにメジャーデビューから10年以上が経過しています。もはや、ガールズバンドという括りではおさまりきらないバンドなのではないでしょうか。
今回は、『ここだけの話』のレビューです。
※『チャットモンチー』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/チャットモンチー
『ここだけの話』の全体概要
基本情報
アーティスト | チャットモンチー |
曲名 | ここだけの話 |
演奏時間 | 3:20 |
作詞 | 橋本絵莉子 |
作曲 | 橋本絵莉子 |
編曲 | チャットモンチー |
深夜アニメ”海月姫”のオープニングテーマになった1曲。
『ここだけの話』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
Awa Come | 1 |
チャットモンチー BEST〜2005-2011〜 | 16 |
BEST MONCHY 1 -Listening- (CD1) | 18 |
2ndミニアルバム『Awa Come』の1曲目に収録。
※『ここだけの話』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
ポップな曲調と歌詞が『チャットモンチー』らしい1曲、『ここだけの話』。
この曲、作詞が橋本絵莉子だっていうのが意外でした。
橋本絵莉子が作詞を担当した楽曲といえば、『恋愛スピリッツ』や『橙』なんかが代表的だと思うのですが、どちらもヒステリックに感情をぶつけるタイプの内容なんです。
言葉を選ばずに言えば、”重い女”と言いますか…そんな感じの主人公を連想する詞を書く人、というイメージが私の中にはあります。
本作『ここだけの話』は、橋本絵莉子というより、脱退してしまったドラムの高橋久美子が書きそうな歌詞だなって思ったんです(『ここだけの話』リリース時はまだ脱退前です。念のため)。
彼女が作詞を担当した楽曲として、例えば『ハナノユメ』や『シャングリラ』なんかがあります。どちらも、絵本的な不思議感のある歌詞だと思うんですよね。比喩で例えるときに用いる言葉のせいでしょうかね。子供に聴かせても危なくない感じがして、それが絵本っぽいなと。
本作『ここだけの話』にも、こういう健康的な不思議さをまとった楽曲だなという印象を持ちました。なのに、クレジットを確かめると橋本絵莉子作詞と書いてあるんで、ここに意外性を感じたわけです。
今までと違って全然ヒステリックじゃないぞ、と 笑。
というわけで、橋本絵莉子の新たな一面が見える『ここだけの話』、ぜひ聴いてみてください。
『ここだけの話』収録アルバムレビューリンク
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