2016年、申年に復活を遂げた『THE YELLOW MONKEY』!!
復活したものの、特に目立った活動もなく再休止するバンドもある中、イエモンこと『THE YELLOW MONKEY』は精力的に新作をリリースしてくれていますね。
この復活を機に、イエモンの楽曲の魅力が再評価されることを影ながら願っています。
今回は、アルバム『FOUR SEASONS』の1曲目、『Four Seasons』レビューです。
※『THE YELLOW MONKEY』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/THE YELLOW MONKEY
『Four Seasons』の全体概要
基本情報
アーティスト | THE YELLOW MONKEY |
曲名 | Four Seasons |
演奏時間 | 4:48 |
作詞 | 吉井和哉 |
作曲 | 吉井和哉 |
編曲 | THE YELLOW MONKEY |
アルバム『FOUR SEASONS』と同名の楽曲ですが、厳密には、アルバム名の方は全て大文字表記という違いがあります。
『Four Seasons』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
FOUR SEASONS | 1 |
TRIAD YEARS THE VERY BEST OF THE YELLOW MONKEY (act I) | 11 |
オリジナルアルバム『FOUR SEASONS』の1曲目に収録。
※『Four Seasons』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
新たな一歩を踏み出す心境を歌った(と思われる)楽曲、『Four Seasons』。
“新たな一歩”なんて言葉を使うと、ポジティブな内容という印象を受けがちですが、本作『Four Seasons』は新たな一歩を踏み出す上での不安と迷いに焦点を当てた1曲となっています。やはりここは『THE YELLOW MONKEY』、一筋縄ではいきません 笑。
そしてなんといっても、この不安と迷いの表現について、実に吉井和哉節が効いているんですよね。これが『Four Seasons』の聴きどころでしょう。
曲の冒頭、「まず僕は壊す」が印象的ではありますが、個人的には後半の「だけど」で始まる「○○が足りない」連呼が好きです。
新たな一歩を踏み出す時、あれもこれもと考えると、きっとこの「○○が足りない」って心境になると思うんです。もちろん、背景にある心情は不安と迷い。不安と迷いがあるが故に、”あれがあれば上手くいくんじゃないか”という思いが芽生え、結果、一歩を踏み出す上で「足りない」ものばかりを思い浮かべてしまう。。。
新たな一歩を踏み出すことは素敵なことですし、それを素直に背中を押すような応援歌には十分存在価値があると思います。
一方で、新たな一歩を踏み出す上で、不安と迷いを一緒に共有する、そんなことに焦点を当てた楽曲だってあっていいはずです。そしてそんな楽曲が本作『Four Seasons』だと、そう思うのです。
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『Four Seasons』収録アルバムレビューリンク
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