90年代後半、音楽業界の様々な記録を塗り替えていったモンスターバンド『GLAY』。
耳馴染みの良いポップなメロディーと奇を衒わない素直な言葉で、J-POPの王道ともいえる音楽を世に繰り出し、人々を魅了してきました。
一方、類まれなる商業的な成功を収めたがために成功者ゆえの苦悩を歌った楽曲も存在します。こういった、少し影のある姿を時折見せてくれるのも、『GLAY』の魅力の一つですよね。
今回は、『GLAY』の個別楽曲『誘惑』のレビューです。
※『GLAY』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/GLAY
『誘惑』の全体概要
基本情報
アーティスト | GLAY |
曲名 | 誘惑 |
演奏時間 | 4:16 |
作詞 | TAKURO |
作曲 | TAKURO |
編曲 | GLAY& 佐久間正英 |
『SOUL LOVE』と同日リリースされた13thシングル。どちらも仲良くミリオンヒットを記録。
『誘惑』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
pure soul | 7 |
DRIVE-GLAY complete BEST (DISC 2) | 1 |
THE GREAT VACATION VOL.1 〜SUPER BEST OF GLAY〜 (Disc 1) | 1 |
THE GREAT VACATION VOL.2 〜SUPER BEST OF GLAY〜 (Disc 2) | 1 |
REVIEW II -BEST OF GLAY- (TAKURO盤) | 6 |
オリジナルアルバム『pure soul』の7曲目に収録。
※『誘惑』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
『GLAY』を代表するロックナンバーである本作『誘惑』。
説明不要の大ヒットソングで、なんと1998年の年間ヒットチャートで1位を獲得しています(累計売上枚数162万枚以上)。
名実ともに『GLAY』が日本の音楽業界の頂点に上り詰めた1作と言えるでしょう。
ロックキッズが真似したくなるような、シンプルでいてかっこいいギターリフがイントロを飾ります。リスナーが”真似したくなる”というのもヒットソングの大切な要素ですよね。
このギターリフ、計算して生み出されたのか、それとも天然で思い浮かんだのか、気になるところです。
本作『誘惑』のインパクトのあるサビは“同一音の連打”で歌メロが構成されています(『誘惑』の場合、具体的には”ファ”の音が連打)。『GLAY』のメインコンポーザーであるTAKUROが多用するメロディーの作り方ですね。
実は同じ漢字二文字シリーズの長男である『口唇』も同じくサビで”同一音の連打”が入っています。『口唇』と『誘惑』は曲調もロックで似ているのですが、メロディーの作り方もこの2作で似ている部分があると言えそうです。
本作『誘惑』、160万枚を超えるヒットを記録した作品だけあって様々なベストアルバムに収録されています。その中でも注目すべきは『THE GREAT VACATION VOL.1 〜SUPER BEST OF GLAY〜』ですね。
こちらにはなんと再録版の『誘惑』が収録されています!
90年代に『誘惑』を聴き倒したという方、新たに生まれ変わった名曲の姿を是非その耳で確認してみてください!かっこいいですよ!
『誘惑』収録アルバムレビューリンク
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