J-POPのお手本のような楽曲を連発したユニット、『Every Little Thing』。
特に90年代後半の五十嵐充プロデュース時代の楽曲は、ビーイング系のバンドっぽいサウンドと小室ファミリーのダンスっぽいサウンドを見事に融合させた、ザ・J-POPでした。
当時のエイベックスはポスト小室哲哉として五十嵐充に期待していた部分があったと思います(おそらく)。
今回は、『Every Little Thing』の楽曲、『Double Moon』のレビューです。
※『Every Little Thing』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/Every Little Thing
『Double Moon』の全体概要
基本情報
アーティスト | Every Little Thing |
曲名 | Double Moon |
演奏時間 | 0:54 |
作詞 | – |
作曲 | 伊藤一朗 |
編曲 | 五十嵐充 |
ELTのギタリスト、いっくんこと伊藤一朗によるインスト作品。
『Double Moon』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
everlasting | 12 |
1stアルバム『everlasting』の12曲目に収録。
本作『Double Moon』がアルバム『everlasting』の最終トラックになります。
※『Double Moon』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
アルバム『everlasting』収録のインスト曲その2。
インスト曲その1の『micro stress』と同じく、いっくんのギターが楽しめる楽曲になっています。
『micro stress』はエレキギターのソロでしたが、本作『Double Moon』はアコースティックギターによるソロ楽曲。
アルバム『everlasting』当時のELTはシンセ+エレキギターを中心とした音でしたので、アコースティックギターのみを使用した楽曲というのはなかなか異色の味付けです。電子音だけではない、ELTの持つ音楽性の幅広さを本作『Double Moon』で示したという形なのでしょう。
ただ、当時のELTにとってアコースティックな部分はあくまでサイドメニューという位置づけのだったのかな。本当の意味で音楽性の幅広さを示すのが目的であれば、1分程度のインストなんかで終わらせず、アコースティックなオケで歌入りの楽曲を用意するという手段もあったはずですから。
しかしながら、後にメインコンポーザーの五十嵐充が脱退し、アコースティックアルバム『ACOUSTIC:LATTE』を出すほどELTというユニットはアコースティック方面に力を入れることになります。
今振り返ると、本作『Double Moon』は1stアルバムの時点で未来のELTを先取りしていたのかもしれませんね。
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『Double Moon』収録アルバムレビューリンク
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