J-POPのお手本のような楽曲を連発したユニット、『Every Little Thing』。
特に90年代後半の五十嵐充プロデュース時代の楽曲は、ビーイング系のバンドっぽいサウンドと小室ファミリーのダンスっぽいサウンドを見事に融合させた、ザ・J-POPでした。
そんなELTの全盛期を支えた五十嵐充は2000年に脱退。それ以降、ボーカルの持田香織とギターの伊藤一郎の二人による男女ユニット形式になり、現在に至ります。
今回は、『Every Little Thing』の楽曲、『All along』のレビューです。
※『Every Little Thing』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/Every Little Thing
『All along』の全体概要
基本情報
アーティスト | Every Little Thing |
曲名 | All along |
演奏時間 | 4:34 |
作詞 | 持田香織 & 五十嵐充 |
作曲 | 五十嵐充 |
編曲 | 五十嵐充 |
作詞は持田香織と五十嵐充による共作。
『All along』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
Time to Destination | 6 |
Every Ballad Songs | 12 |
2ndアルバム『Time to Destination』の6曲目に収録。
また、バラードベストアルバムの『Every Ballad Songs』にも最終トラックとして収録されています。
※『All along』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
アルバム『Time to Destination』収録曲の中で持田香織が唯一作詞に携わっている楽曲、『All along』。
恋愛ソングや応援ソングの多かった初期ELTにしては珍しく、本作『All along』は感謝ソングとなっています。
2ndアルバム収録曲ということから、デビューして短時間で売れっ子になってしまったことに戸惑い、そんな中で支えてくれた人たちに対する感謝を歌った楽曲だと考えるのが自然でしょうかね。事実、デビューして1年もしないうちにリリースした1stアルバムがミリオンヒットし、その後のELTはオリコンチャート上位の常連となったわけですから、普通の感覚なら、”短期間で世界が変わってしまった”と感じそうです。
一方で、子役時代から芸能界にいた持田香織からすると、”やっとここまで来れた”という思いがあったかもしれません。ELTとしてはデビューから短期間でのブレイクでしたが、彼女の芸歴から考えると、長い苦労の末のブレイクだったという思いがあったとしても不思議ではないのです。
そういうわけで、ELTとしてデビューする前のことも考えながら、そんな時代も支えてくれた人たちへの感謝を込めて綴られたもの、本作『All along』の歌詞をそんなふうに捉えるのも正しそうな気がします。
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『All along』収録アルバムレビューリンク
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