個別楽曲レビュー

【個別楽曲レビュー】黒夢/MARIA

投稿日:2018年11月21日 更新日:

ボーカルとベースの二人組という珍しい組み合わせのバンド、『黒夢』。

ヴィジュアル系にカテゴライズされるイメージがありますが、その音楽性はアルバムをリリースする度にガラッと変わっており、一つのジャンルで括ることはなかなかに難しいバンドです。

今回は、『黒夢』の楽曲、『MARIA』のレビューです。

※『黒夢』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/黒夢

maria

『MARIA』の全体概要

基本情報

アーティスト黒夢
曲名MARIA
演奏時間4:36
作詞清春
作曲清春
編曲黒夢 & 土方隆行

12thシングル。

長らく『黒夢』の最終シングルとして扱われていましたが、再結成後に新たにシングルがリリースされましたので、現在は最終シングルではありません。

『MARIA』収録アルバム

アルバム名トラック#
CORKSCREW12
EMI 1994〜1998 BEST OR WORST 【SOFT DISK】16
黒夢シングルズ12
黒夢コンプリート・シングルズ (A-disc)12

メジャー6thアルバム『CORKSCREW』の12曲目に”screw mix”にて収録。

※『MARIA』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。

レビュー

裏拍で刻むギターが印象的な1曲、『MARIA』。

本作『MARIA』、12thシングル作品なのですが、“カラオケで歌ってほしくない”という理由でシングルCDに歌詞が載っていなかったそうです。

これがどこまで本気なのかわかりませんが、私のようなリズム感の無い人間からすると、本作『MARIA』の特徴である“裏拍ギター”も”カラオケで歌ってほしくない”という理由に基づいたアレンジなのかと思ってしまいます 笑。

いや、もう、本当にリズム感無さ過ぎて私は歌えないんですよ、本作『MARIA』。

裏拍に合わせて歌うというのが本当に無理。イントロの裏拍ギターが終わって、歌い出す瞬間からいきなり彷徨ってしまうレベルです。。。

それはさておき、本作『MARIA』、いい曲ですよね。

“世間へ反抗し続ける強さ”“『MARIA』に救いを求める弱さ”のコントラストが好きです。歌詞を見ても、Aメロ:”強気”、サビ:”弱気”という作りになっていますね。1コーラスの中で”強気な部分”と”弱気な部分”の両方を取り込んでいる形です。

それから、少々細かいところですが、1番Bメロの韻の踏み方が秀逸すぎます。「遠い 昔…」というところです。3文字、かつ、最後の文字の母音が”i”になる言葉を4つ連続で並べ、それでいて全く日本語の文法的におかしくないというフレーズ。しかも、「とお むか」のように韻を踏む音が自然と強調される歌メロ。

“カラオケで歌ってほしくない”と言われても、ついつい口ずさんでしまうほどキャッチーで気持ちいいフレーズです。

Amazonで試聴できます。

『MARIA』収録アルバムレビューリンク

※『黒夢』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/黒夢

-個別楽曲レビュー
-, ,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

関連記事

【個別楽曲レビュー】THE YELLOW MONKEY/BUNCHED BIRTH

2016年、申年に復活を遂げた『THE YELLOW MONKEY』!! バンド名からして皮肉たっぷりですが、楽曲もバンド名に負けず劣らずの皮肉な内容が多いです。ただ、しっかり芯を捉えた言葉は胸にとっ …

【個別楽曲レビュー】ゴールデンボンバー/パトス

エアーバンドなる言葉を世に定着させた先駆者『ゴールデンボンバー』。 エアーバンドだけあって、演奏代わりの奇抜なパフォーマンスが目立ちますが、鬼才・鬼龍院翔による独特な視点の楽曲も魅力です。 このまま『 …

【個別楽曲レビュー】ZONE/secret base 〜君がくれたもの〜

“バンド”でも”アイドル”でもない“バンドル”という新しいジャンルで活動を始めた4人組グループ『ZONE』。 途中で本当に楽器を …

【個別楽曲レビュー】PIERROT/ラストレター

宗教的なカリスマ性と中毒性のある歌詞・サウンドで多大な信者を生み出したバンド『PIERROT』。 アンダーグラウンド界のカリスマボーカル”キリト”と、奇天烈なサウンドで世界観に …

【個別楽曲レビュー】L’Arc〜en〜Ciel/あなた

日本を代表する説明不要のロックバンド、『L’Arc〜en〜Ciel』! かっこいい楽曲に加え、時々垣間見られるちょっとした遊び心が長い人気の秘訣ではないでしょうか。もちろん、ボーカルhyd …


執筆者:キャスター
中高生の頃、中古のCD屋巡りばっかりやってました。そんなアラサー会社員キャスターによる音楽レビューブログ。 昔趣味で曲作りをやっていたので、音楽制作者に敬意を払って1曲1曲丁寧に記事を書いていきます。