エアーバンドなる言葉を世に定着させた先駆者『ゴールデンボンバー』。
エアーバンドだけあって、演奏代わりの奇抜なパフォーマンスが目立ちますが、鬼才・鬼龍院翔による独特な視点の楽曲も魅力です。
このまま『女々しくて』の一発屋として消えていかないことを…願っています!
今回は『ゴールデンボンバー』の個別楽曲、『成龙很酷』のレビューです。
※『ゴールデンボンバー』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/ゴールデンボンバー
『成龙很酷』の全体概要
基本情報
アーティスト | ゴールデンボンバー |
曲名 | 成龙很酷 |
演奏時間 | 3:32 |
作詞 | 鬼龍院翔 |
作曲 | 鬼龍院翔 |
編曲 | tatsuo & 鬼龍院翔 |
曲名は”チェンロンヘンクー”と読むそうです。
歌詞は全編に渡り中国語ですが、作詞はいつも通り鬼龍院翔。ホントに一人で書いたのか疑いたくなってしまいます 笑。
『成龙很酷』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
ゴールデン・アルバム | 6 |
『ゴールデンボンバー』初のオリジナルアルバム、『ゴールデン・アルバム』の6曲目収録です。
※『成龙很酷』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
本作『成龙很酷』が収録されている『ゴールデン・アルバム』が出た当時、K-POPが結構流行っていました。音楽番組にはけっこうな頻度でK-POPグループが出ていたように思います。
そんな中、『ゴールデンボンバー』は“K-POP(韓国)の次はC-POP(中国)だろう!”と想定し、時代を先取り(?)した形でこの全編中国語の『成龙很酷』を作成したそうです。
まぁ、完全にふざけていると思います 笑。
ただ、真剣にふざけているのがいいですよね。アルバムの1曲でありながら、しっかりMVまで用意する気合の入れよう。努力の方向性が間違っているようで、一周回って正しいような気すらしてきます 笑。
歌詞が中国語なのはもちろんですが、曲調からもコンセプトである”C-POP”っぽさが伝わってきます。いや、C-POPって聴いたことないんですけど、それでも『成龙很酷』にはしっかりとしたC-POPっぽさがあります。
まず、サビで左チャンネルから聞こえてくる電子音。これがC-POPっぽい。香港映画に出てきそうな、”陽気でおっちょこちょいな中国人”を連想してしまうフレーズです。
それから、メロディーのつけ方も中国を感じさせます。
かなり前のことですが、『女子十二楽坊』っていう中国のインストバンドが流行ったことがあったんですよね。
彼女たちの演奏する曲が、”いかにも中国!”って感じのメロディーなんです。本作『成龙很酷』も『女子十二楽坊』を彷彿とさせる中国らしいメロディーだなって思います。鬼龍院翔の引き出しの広さはすごいですね。
…ただ、今のところ、C-POPが流行る気配は無さそうです。
『成龙很酷』収録アルバムレビューリンク
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