90年代後半、音楽業界の様々な記録を塗り替えていったモンスターバンド『GLAY』。
『GLAY』の商業的全盛期はTAKUROがメインコンポーザーとしてシングルA面楽曲の全てを作詞作曲していましたが、2010年代になって他のメンバーの作品もシングルの顔を飾るようになりました。
変化を続ける『GLAY』の今後がこれからも楽しみですね。
今回は、『GLAY』の楽曲、『原色の空<Cloudy Sky>』のレビューです。
※『GLAY』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/GLAY
目次
『原色の空<Cloudy Sky>』の全体概要
基本情報
アーティスト | GLAY |
曲名 | 原色の空<Cloudy Sky> |
演奏時間 | 4:19 |
作詞 | TAKURO |
作曲 | TAKURO |
編曲 | GLAY& 佐久間正英 |
『原色の空<Cloudy Sky>』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
BEAT out! | 3 |
オリジナルアルバム『BEAT out!』の3曲目に収録。
※『原色の空<Cloudy Sky>』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
「原色の空」という主題に対し、「Cloudy Sky」という副題のついた楽曲。
「原色」とは、”光の三原色(赤、緑、青)”や”色の三原色(シアン、マゼンダ、イエロー)”を指す言葉ですので、普通に考えると「原色」は「Cloudy Sky(曇り空)」の色ではありません。
ネットに毒された現代人の目からすると、『原色の空<Cloudy Sky>』という曲名は、“なんでもしますから!(なんでもするとは言ってない)”的なネットスラングと同等の文字列のように見えるわけです 笑。
…もちろん、そんな冗談で曲名を付けているわけではないでしょうから(そもそもこの楽曲は90年代の作品)、『原色の空<Cloudy Sky>』という文字列の矛盾は意図的なものと思われます。
ただ、未だにその一見矛盾にしか見えない曲名の真意はわからないままです。。。
『原色の空<Cloudy Sky>』、楽曲自体はキャッチーな歌メロとかっこいいバンドサウンドが組み合わさった、『GLAY』の王道的作品に仕上がっています。イントロやサビでふんだんに盛り込まれたギターハーモニクスが特徴的ですね。
一方、歌詞の方は「破滅」、「天使」、「レクイエム」等、使われているワードにヴィジュアル系の香りが漂います。上述の矛盾を秘めた曲名と相まって、本作『原色の空<Cloudy Sky>』は何が歌われているのかよくわからないというのが正直な感想です。
繰り返しになりますが、キャッチーな歌メロとかっこいいバンドサウンドはさすが『GLAY』といったところです。
そういう意味で、もう少し聴きこんでいけば『千ノナイフガ胸ヲ刺ス』のように『原色の空<Cloudy Sky>』も“一周回ってかっこいい”的なポジションになるかもしれません(なるとは言ってない)。
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『原色の空<Cloudy Sky>』収録アルバムレビューリンク
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