“楽器を持たないパンクバンド”がキャッチコピーのアイドルグループ『BiSH』。そのメンバーの一人であるアユニ・Dのソロプロジェクトが『PEDRO』です。
アイドルのソロとしては珍しくバンド形式になっており、アユニ・D本人がベースの演奏をしているのも特徴ですね(とうとう楽器を持ってしまった!)。
今回は、『PEDRO』のミニアルバム『zoozoosea』の7曲目、『うた』の個別楽曲レビューです。
※『PEDRO』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/PEDRO
『うた』の全体概要
基本情報
アーティスト | PEDRO |
曲名 | うた |
演奏時間 | 5:43 |
作詞 | アユニ・D |
作曲 | 松隈ケンタ |
編曲 | SCRAMBLES |
本作『うた』がアルバム『zoozoosea』収録曲の中で最も演奏時間の長い楽曲です。
『うた』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
zoozoosea | 7 |
ミニアルバム『zoozoosea』の7曲目に収録。
本作『うた』がアルバム『zoozoosea』の最終トラックになります。
※『うた』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
アルバム『zoozoosea』収録曲の中で唯一のスローテンポな作品が本作『うた』。
スローテンポな楽曲とは言えピアノやストリングスを中心には据えず、あくまでギター、ベース、ドラムの音にこだわったサウンドで仕上がっています。この辺りに『PEDRO』がアユニ・Dのソロプロジェクトバンドであることへの意地みたいなものを感じます。
バンドらしさという観点で言えば、本作『うた』は長めのギターソロパートが2回あるのも特徴ですね。
1回目は最初のサビの後、2回目はアウトロで聴くことができます。2回目のギターソロに至っては実に1分半ほども尺を取るほどの力の入れようです。アルバム『zoozoosea』収録曲が軒並み2~3分台である中、本作『うた』の演奏時間が突出して長い(5分半以上)のはこの長尺ギターソロの存在が理由と言えるでしょう。
本作『うた』、歌詞という面で見てみると”いつかみんな死ぬ”という意味のフレーズが印象的でした。
というのも、アユニ・Dが所属しているアイドルグループ『BiSH』にて、アユニ・Dが作詞を担当した『本当本気』という楽曲でも同じようなフレーズが登場しているためです。
彼女はまだ若いはずですが、”いつかみんな死ぬ”というフレーズが彼女の生きる上でのキーワードになっているのでしょうか。
そう考えると、アルバム『zoozoosea』の最終トラックとして収録された本作『うた』にアユニ・Dの一番伝えたいメッセージが込められているのかもしれません。
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『うた』収録アルバムレビューリンク
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