日本の音楽史を語る上で絶対に外すのことのできないバンド、『X JAPAN』。
YOSHIKI、Toshl、HIDEといったメンバーひとりひとりが持つ物語、バンドが歩んだ歴史、そして多くのロックキッズを虜にした楽曲、どこを切り取っても、もはや芸術とまで呼んでしまえそうな、そんな唯一無二のバンド。
2007年の再結成とその後の新たな飛躍を天国のHIDEも喜んで見守ってくれていると信じています。
今回は、『X JAPAN』のインディーズアルバム『Vanishing Vision』のレビューです。
※『X JAPAN』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/X JAPAN
目次
『Vanishing Vision』の全体概要
アーティスト | X JAPAN |
アルバム名 | Vanishing Vision |
発売日 | 1988/4/14 |
収録曲数 | 9 |
演奏時間 | 42:03 |
『X JAPAN』が残した唯一のインディーズアルバム。正確には、『Vanishing Vision』リリース当時はまだバンド名が『X』でした。
なんと“昭和”の作品です。
演奏時間は42:03。京浜東北線で、東京・桜木町間くらいの時間です。
レビュー
『Vanishing Vision』の収録曲別お気に入り度
各収録曲のお気に入り度はこんな感じです。
# | 曲名 | お気に入り度 | |
1 | DEAR LOSER | ★★★★☆ | 4 |
2 | VANISHING LOVE | ★★★★★ | 5 |
3 | PHANTOM OF GUILT | ★★★☆☆ | 3 |
4 | SADISTIC DESIRE | ★★★★★ | 5 |
5 | GIVE ME THE PLEASURE | ★★★☆☆ | 3 |
6 | I’LL K■LL YOU | ★★★★★ | 5 |
7 | ALIVE | ★★★★☆ | 4 |
8 | KURENAI | ★★★★★ | 5 |
9 | UN-FINISHED… | ★★★★☆ | 4 |
#4 『SADISTIC DESIRE』、#8 『KURENAI』、#9 『UN-FINISHED…』はメジャーデビュー後にリメイクされたり完成形が作られたりしました。
#4 『SADISTIC DESIRE』はメジャーデビュー後にシングル『Silent Jealousy』のカップリングとしてリメイクされましたが、本作『Vanishing Vision』収録版の方が攻撃的なサウンドでかっこいいです。
#8 『KURENAI』は超有名な楽曲『紅』の英語詞バージョンで、本作『Vanishing Vision』収録版の方が元々の楽曲ということになります。
#6は過激な曲名になっているので、Google先生に怒られないよう、一応伏字にしています。本来の曲名は…ググれば普通に出ます(私がビビり過ぎているだけ 笑)。
※『Vanishing Vision』収録曲ごとの個別楽曲レビューもしています。こちらからどうぞ。
『Vanishing Vision』全体の感想
今では日本音楽界の重鎮として君臨する『X JAPAN』のリーダーYOSHIKI。
物静かな態度と上品な振る舞いのイメージがすっかり板についたYOSHIKIですが、インディーズ時代のXのアルバムである本作『Vanishing Vision』ではウニにように逆立てた髪をトレードマークに血の気の多い攻撃的な楽曲をいくつも作り出しています。
その攻撃性は本作『Vanishing Vision』収録曲の曲名を見てみても一目瞭然といったところでしょう。#6なんて、上品の欠片も無いタイトルがついています 笑。
ただ、そのなりふり構わない攻撃的な楽曲こそがXというバンドの魅力の一つであることに違いありません。私も『紅』や『Silent Jealousy』のかっこよさに虜になって『X JAPAN』に興味を持ったものの一人です。
そんなXの攻撃性がギュッと凝縮されているのが本アルバム『Vanishing Vision』です。
再結成後もテレビでよく演奏される『紅』等に惹かれて『X JAPAN』に興味を持った方なら本作『Vanishing Vision』もきっと楽しめるでしょう。インディーズならではの、尖りに尖ったサウンドがかっこいいです!
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(『Vanishing Vision』のAmazonリンクです。『Vanishing Vision』の過激なジャケットを表示させるとGoogle先生に怒られそうなので、文字リンクの配置とさせてください。)
『Vanishing Vision』収録曲の個別楽曲レビューリンク
※『X JAPAN』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/X JAPAN