アルバムレビュー

【アルバムレビュー】X JAPAN/Vanishing Vision

投稿日:2019年1月7日 更新日:

日本の音楽史を語る上で絶対に外すのことのできないバンド、『X JAPAN』。

YOSHIKI、Toshl、HIDEといったメンバーひとりひとりが持つ物語、バンドが歩んだ歴史、そして多くのロックキッズを虜にした楽曲、どこを切り取っても、もはや芸術とまで呼んでしまえそうな、そんな唯一無二のバンド。

2007年の再結成とその後の新たな飛躍を天国のHIDEも喜んで見守ってくれていると信じています。

今回は、『X JAPAN』のインディーズアルバム『Vanishing Vision』のレビューです。

※『X JAPAN』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/X JAPAN

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『Vanishing Vision』の全体概要

アーティストX JAPAN
アルバム名Vanishing Vision
発売日1988/4/14
収録曲数9
演奏時間42:03

『X JAPAN』が残した唯一のインディーズアルバム。正確には、『Vanishing Vision』リリース当時はまだバンド名が『X』でした。

なんと“昭和”の作品です。

演奏時間は42:03。京浜東北線で、東京・桜木町間くらいの時間です。

レビュー

『Vanishing Vision』の収録曲別お気に入り度

各収録曲のお気に入り度はこんな感じです。

#曲名お気に入り度
1DEAR LOSER★★★★☆4
2VANISHING LOVE★★★★★5
3PHANTOM OF GUILT★★★☆☆3
4SADISTIC DESIRE★★★★★5
5GIVE ME THE PLEASURE★★★☆☆3
6I’LL K■LL YOU★★★★★5
7ALIVE★★★★☆4
8KURENAI★★★★★5
9UN-FINISHED…★★★★☆4

#4 『SADISTIC DESIRE』、#8 『KURENAI』、#9 『UN-FINISHED…』はメジャーデビュー後にリメイクされたり完成形が作られたりしました。

#4 『SADISTIC DESIRE』はメジャーデビュー後にシングル『Silent Jealousy』のカップリングとしてリメイクされましたが、本作『Vanishing Vision』収録版の方が攻撃的なサウンドでかっこいいです。

#8 『KURENAI』は超有名な楽曲『紅』の英語詞バージョンで、本作『Vanishing Vision』収録版の方が元々の楽曲ということになります。

#6は過激な曲名になっているので、Google先生に怒られないよう、一応伏字にしています。本来の曲名は…ググれば普通に出ます(私がビビり過ぎているだけ 笑)。

※『Vanishing Vision』収録曲ごとの個別楽曲レビューもしています。こちらからどうぞ。

『Vanishing Vision』全体の感想

今では日本音楽界の重鎮として君臨する『X JAPAN』のリーダーYOSHIKI。

物静かな態度と上品な振る舞いのイメージがすっかり板についたYOSHIKIですが、インディーズ時代のXのアルバムである本作『Vanishing Vision』ではウニにように逆立てた髪をトレードマークに血の気の多い攻撃的な楽曲をいくつも作り出しています。

その攻撃性は本作『Vanishing Vision』収録曲の曲名を見てみても一目瞭然といったところでしょう。#6なんて、上品の欠片も無いタイトルがついています 笑。

ただ、そのなりふり構わない攻撃的な楽曲こそがXというバンドの魅力の一つであることに違いありません。私も『紅』や『Silent Jealousy』のかっこよさに虜になって『X JAPAN』に興味を持ったものの一人です。

そんなXの攻撃性がギュッと凝縮されているのが本アルバム『Vanishing Vision』です。

再結成後もテレビでよく演奏される『紅』等に惹かれて『X JAPAN』に興味を持った方なら本作『Vanishing Vision』もきっと楽しめるでしょう。インディーズならではの、尖りに尖ったサウンドがかっこいいです!

VANISHING VISION 2000年 (型番XXC-1001) (Amazonリンク)

(『Vanishing Vision』のAmazonリンクです。『Vanishing Vision』の過激なジャケットを表示させるとGoogle先生に怒られそうなので、文字リンクの配置とさせてください。)

『Vanishing Vision』収録曲の個別楽曲レビューリンク

※『X JAPAN』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/X JAPAN

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執筆者:キャスター
中高生の頃、中古のCD屋巡りばっかりやってました。そんなアラサー会社員キャスターによる音楽レビューブログ。 昔趣味で曲作りをやっていたので、音楽制作者に敬意を払って1曲1曲丁寧に記事を書いていきます。