『the brilliant green』はもっと評価されるべき!!
UKロック風のバンドサウンドとアンニュイなのにメルヘン感のある川瀬智子のボーカルの絶妙な組み合わせは唯一無二です!
そんな『the brilliant green』のメンバ構成は女性ボーカルとベースの2人組となっています。元々は3人組でしたが、2010年にギターが脱退して今の形になりました。
今回は、『the brilliant green』の個別楽曲、『冷たい花』のレビューです。
※『the brilliant green』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/the brilliant green
『冷たい花』の全体概要
基本情報
アーティスト | the brilliant green |
曲名 | 冷たい花 |
演奏時間 | 4:39 |
作詞 | 川瀬智子 |
作曲 | 奥田俊作 |
編曲 | the brilliant green |
4thシングル。
3rdシングルの『There will be love there -愛のある場所-』では、編曲に外部プロデューサーが付いていましたが、4thシングルの『冷たい花』ではこれまで通り、『the brilliant green』のみでの編曲となっています。
『冷たい花』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
the brilliant green | 2 |
complete single collection ’97-’08 | 4 |
バンド名と同名の1stアルバム、『the brilliant green』の2曲目に収録。
※『冷たい花』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
なんだこのかっこいい曲…!
本作『冷たい花』、まさに、UKロック風のバンドサウンドとアンニュイなのにメルヘン感のある川瀬智子のボーカルが大きく化学反応を起こした1曲です!
本作『冷たい花』を一言で表現するなら、濁った透明感という言葉が適当なのではないでしょうか。
ゆったりとしたテンポ、曲の雰囲気を壊さないでハーモニーを支えるベース、右チャンネルでコードストロークを繰り返すアコースティックギター、そして終始鳴りやまない左チャンネルの歪んだギターが、ずっしりとした重さを演出しています。
しかし、そこに川瀬智子のアンニュイなのにメルヘン感のある歌声が乗ることで、コップの水に墨を沈殿させたような、底に蠢く黒い塊と光を反射させる水面が同時に共存する、独特な世界観を作り上げています。
スローテンポの曲でリズム的な仕掛けもなく、かと言ってピアノが散りばめられたバラードでもないため、普通なら退屈な仕上がりになってしまいそうですが、本作『冷たい花』の持つ上記の世界観に魅了されてしまい、本当に何度でも聴いてしまえます。
特にサビは美しさは特筆すべきでしょう。
UKロック風バンドサウンドの上で高低を行ったり来たりする歌のメロディと川瀬智子のボーカルがみごとにマッチして、濁った透明感全開です!
本作『冷たい花』でしか味わえない雰囲気に病みつきになること間違いなしです!
本当に、『the brilliant green』はもっと評価されるべき!
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『冷たい花』収録アルバムレビューリンク
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