ボーカルの稲葉浩志とギターの松本孝弘による二人組ロックバンド『B’z』。
『B’z』に言及するからにはやはり避けて通れないのは数々の記録でしょう。その中でも日本におけるアーティスト・トータル・セールス(CD)が歴代1位という記録は最もインパクトのあるものではないでしょうか。
シンプルに、日本の歴史上最もCDを売り上げたアーティストが、この『B’z』というバンドなのです…!
CDという媒体自体が売れない時代になった今、この記録を塗り替えるアーティストが現れることはないかもしれませんね…。
今回は、『B’z』の個別楽曲、『ねがい』のレビューです。
※『B’z』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/B’z
『ねがい』の全体概要
基本情報
アーティスト | B’z |
曲名 | ねがい |
演奏時間 | 3:30 |
作詞 | 稲葉浩志 |
作曲 | 松本孝弘 |
編曲 | 松本孝弘 & 稲葉浩志 |
16thシングルのA面曲。
売上枚数は約150万枚。それでも『B’z』のシングル売上としては上から数えて5番目の位置。
『ねがい』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
LOOSE | 3 |
B’z The Best “Treasure” | 5 |
B’z The Best “ULTRA Pleasure” (The First RUN) | 10 |
B’z The Best XXV 1988-1998 (DISC2) | 2 |
オリジナルアルバム『LOOSE』の3曲目に”BUZZ!!”STYLEにて収録。
その他のベストアルバムにはシングルバージョンで収録されています。
※『ねがい』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
ジャズっぽいアレンジが印象的な1曲、『ねがい』。
バラード作品以外でピアノがフィーチャーされているという点も『B’z』の楽曲としては珍しいですね。
本作『ねがい』の直近シングルである『Don’t Leave Me』や『MOTEL』といったブルージーな作品と比較すると、その雰囲気の違いっぷりをより一層感じられるかと思います。
『ねがい』というひらがな3文字の曲名は字面的にインパクト抜群ですし、サビのド頭でもこの言葉が出てきますので、この作品と言えばズバリ『ねがい』の一言で記憶がいっぱいになっているかもしれません。
そんな中、私が気に入っているフレーズはサビの最後に出てくる「拝みたおす」という表現です。
『ねがい』という言葉にはある種神秘的な雰囲気を感じますよね。近寄りがたいというか、日常とはちょっとかけ離れているというか。一方で、サビの締めくくりに登場するこの「拝みたおす」というフレーズに、”結局のところキレイごとではなく、泥臭い力技で「ねがい」を叶えるしかないよね”というリアリティを感じるのです。
この少々乱暴な響きを持つ「拝みたおす」という言葉を混ぜ込むことで、『ねがい』というフワッとした言葉に重力を与え、地に足を着けた情景を我々に見せてくれているような気がします。
『ねがい』収録アルバムレビューリンク
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