キラキラしたかわいい女の子ではなく(失礼)、もっと素の女の子をシンプルなバンドサウンドで表現してきた『チャットモンチー』!
気づけば、数多く存在する部活動的雰囲気を持った現代ガールズバンドの元祖とも言える立ち位置になっています。
そんな『チャットモンチー』も、メンバー脱退を経てギターボーカルとベースの二人になり、すでにメジャーデビューから10年以上が経過しています。もはや、ガールズバンドという括りではおさまりきらないバンドなのではないでしょうか。
今回は、『シャングリラ』のレビューです。
※『チャットモンチー』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/チャットモンチー
『シャングリラ』の全体概要
基本情報
アーティスト | チャットモンチー |
曲名 | シャングリラ |
演奏時間 | 3:18 |
作詞 | 高橋久美子 |
作曲 | 橋本絵莉子 |
編曲 | チャットモンチー |
『チャットモンチー』の3rdシングル。
アニメ”働きマン”のエンディングテーマにもなりました。
『シャングリラ』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
生命力 | 3 |
チャットモンチー BEST〜2005-2011〜 | 5 |
BEST MONCHY 1 -Listening- (CD1) | 6 |
2ndフルオリジナルアルバム『生命力』に収録。
※『シャングリラ』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
『チャットモンチー』のシングルで初めてオリコントップ10入りを果たしたのが本作『シャングリラ』。
過去2作のシングル『恋の煙』や『恋愛スピリッツ』は曲名が歌詞に出てこないタイプだったのですが、本作『シャングリラ』はサビの頭で思いっきり「シャングリラ」と歌ってくれます。この覚えやすさが初めてオリコントップ10入りできたこと無関係ではないでしょう。
それからこのMV!
バンドの作るおしゃれなMVといえば、女の子にゆるいダンスをさせるのが定番ですが、バンド+ゆるいダンスという構成は、私の知る限り『チャットモンチー』の『シャングリラ』が最初だったような気がします。この曲は2006年リリースなので、ずいぶん前ですね。
あと、本作『シャングリラ』を語る上で外せないのは変拍子ですかね。
サビで「シャングリラ」と歌う前、4/4拍子で考えると余計な1拍が入っています。この1拍の違和感が直後の「シャングリラ」というフレーズを余計に印象的なものにしているのでしょう。
何かと計算しつくされた感のある楽曲ですが、実際聴いてみると素直に良い曲だとも思います。
…思いますが、この曲で『チャットモンチー』の引き出しは出尽くしたかなと思い、当時はこれ以降の楽曲を追いかけるのをやめてしまいました。
そしてそして時を経て、ベストアルバム『チャットモンチー BEST〜2005-2011〜』を聴いてみると、『チャットモンチー』の引き出しはこんなもんじゃなかったことを思い知らされることになりました 笑。
『シャングリラ』収録アルバムレビューリンク
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