J-POPのお手本のような楽曲を連発したユニット、『Every Little Thing』。
特に90年代後半の五十嵐充プロデュース時代の楽曲は、ビーイング系のバンドっぽいサウンドと小室ファミリーのダンスっぽいサウンドを見事に融合させた、ザ・J-POPでした。
これが日本人の心に響かないわけがない!
今回は、『Every Little Thing』の楽曲、『NECESSARY』のレビューです。
※『Every Little Thing』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/Every Little Thing
『NECESSARY』の全体概要
基本情報
アーティスト | Every Little Thing |
曲名 | NECESSARY |
演奏時間 | 3:47 |
作詞 | 五十嵐充 |
作曲 | 五十嵐充 |
編曲 | 五十嵐充 |
10thシングル。2000年に『Every Little Thing』を脱退した五十嵐充が作詞・作曲・編曲を担当。
ELT初のベストアルバム『Every Best Single +3』の中では、インスト曲を除くと本作『NECESSARY』が最も演奏時間の短い楽曲になります。
『NECESSARY』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
Every Best Single +3 | 10 |
Every Best Single 〜COMPLETE〜 (Disc 1) | 11 |
Every Best Single 2 〜MORE COMPLETE〜 (Disc 1) | 11 |
オリジナルアルバムには未収録。
※『NECESSARY』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
休符を使ったメロディーとアレンジが印象的な1曲、『NECESSARY』。
リズムに合わせてシンセの音を縦に重ねるところがちょこちょこ出てきます。このアレンジ、シンセを抜いて、代わりにギターを中心に据え、バンドっぽい形でコピーするのもおもしろそうだなって感じます。
全然ジャンルは違いますが、縦を合わせてバンドアンサンブルを織りなすという点では『LUNA SEA』っぽい仕上がりになりそう 笑。
本作『NECESSARY』、シングルとしては10thにして初めて歌詞中に「愛してる」という言葉が出てきます。安易に「愛してる」という言葉を使わないよう、作詞者の五十嵐充が大事に温めていたのかもしれません。
しかしながら、『NECESSARY』の売上枚数は約23万枚と、既に全盛期を過ぎた感を漂わす結果に終わってしまいました。
『Every Best Single +3』のようなヒット作が詰まったベストアルバムを聴いていると、確かに『NECESSARY』は地味な印象なんですよね…。単体で聴けば普通に良い曲なのですが、周囲のキャラの濃さのせいで埋もれてしまっている感じです。
楽曲の本筋と全く関係ありませんが、曲名の”NECESSARY”というスペルが私はどうしても覚えられません。CとSの位置関係とか、Sを重ねるのかCを重ねるのかとか、そういうところで迷ってしまいます 笑。
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『NECESSARY』収録アルバムレビューリンク
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