90年代後半、音楽業界の様々な記録を塗り替えていったモンスターバンド『GLAY』。
デビューから20年以上経つベテランバンドですが、長寿バンドに付きものの”メンバー間の確執”とは無縁なところも、もはや『GLAY』の個性と言えそうです。”平和なロックバンド”というある意味矛盾したフレーズですら納得して飲み込んでしまえる、そんな懐の深さを『GLAY』には感じますよね。
今回は、『GLAY』の個別楽曲、『HAPPINESS』のレビューです。
※『GLAY』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/GLAY
『HAPPINESS』の全体概要
基本情報
アーティスト | GLAY |
曲名 | HAPPINESS |
演奏時間 | 5:50 |
作詞 | TAKURO |
作曲 | TAKURO |
編曲 | GLAY& 佐久間正英 |
アルバム『HEAVY GAUGE』から18thシングルとしてシングルカットされました。シングルの方は”-WINTER MIX-“という副題がついています。
『HAPPINESS』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
HEAVY GAUGE | 5 |
DRIVE-GLAY complete BEST (DISC 2) | 5 |
THE GREAT VACATION VOL.2 〜SUPER BEST OF GLAY〜 (Disc 2) | 9 |
オリジナルアルバム『HEAVY GAUGE』の5曲目に収録。
シングルバージョンの”-WINTER MIX-“は『THE GREAT VACATION VOL.2 〜SUPER BEST OF GLAY〜』にて初収録。
※『HAPPINESS』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
カチッとした正統派バラードの本作『HAPPINESS』。
いや、『HOWEVER』や『Winter,again』が正統派じゃないということが言いたいわけでは無いですよ。
私の音楽遍歴的に、『X JAPAN』のバラード、例えば『ENDLESS RAIN』とか『Say Anything』あたりがバラードのずばりそのものというイメージがありまして。
『X JAPAN』のバラードって、序盤はピアノをメインに、途中からパーカッションが入って盛り上がるという作りになっているんですね。
なので、それにならった構成になっている本作『HAPPINESS』が私の中で”正統派バラード”って感じがするという、ただそれだけのことです。
『GLAY』の他の作品で言えば『ずっと2人で…』なんかも正統派バラード様式ですね。
もちろん、『GLAY』側が”今回のバラードはXっぽくこうしよう!”なんて意識で制作しているわけではないであろうことは断っておきます。
しかし、本作『HAPPINESS』はなかなかに不憫な扱いを受けているような気がします。
『GLAY』のシングル作品の中からバラードを集めたバラードベスト『-Ballad Best Singles- WHITE ROAD』というのがあるのですが、本作『HAPPINESS』はなんと未収録。
確かに『HAPPINESS』はアルバム『HEAVY GAUGE』からのリカットという性格を持ち合わせていますが、それを言えば『ずっと2人で…』だってアルバム『SPEED POP』からのリカットですし。
わざわざ『HAPPINESS』を仲間外れにする理由は無いはずだと思うのですがね…。
なんでしょうね、『ここではない、どこかへ』といい、アルバム『HEAVY GAUGE』前後にリリースされたシングル作品はちょっとかわいそうな扱いを受けている子が多い気がします。
もしかして『HEAVY GAUGE』って『GLAY』の中で黒歴史扱いなんでしょうか??
…そんなわけないですよね 笑。
『HAPPINESS』収録アルバムレビューリンク
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