個別楽曲レビュー

【個別楽曲レビュー】GLAY/HAPPINESS

投稿日:2018年8月19日 更新日:

90年代後半、音楽業界の様々な記録を塗り替えていったモンスターバンド『GLAY』。

デビューから20年以上経つベテランバンドですが、長寿バンドに付きものの”メンバー間の確執”とは無縁なところも、もはや『GLAY』の個性と言えそうです。”平和なロックバンド”というある意味矛盾したフレーズですら納得して飲み込んでしまえる、そんな懐の深さを『GLAY』には感じますよね。

今回は、『GLAY』の個別楽曲、『HAPPINESS』のレビューです。

※『GLAY』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/GLAY

walk

『HAPPINESS』の全体概要

基本情報

アーティストGLAY
曲名HAPPINESS
演奏時間5:50
作詞TAKURO
作曲TAKURO
編曲GLAY& 佐久間正英

アルバム『HEAVY GAUGE』から18thシングルとしてシングルカットされました。シングルの方は”-WINTER MIX-“という副題がついています。

『HAPPINESS』収録アルバム

アルバム名トラック#
HEAVY GAUGE5
DRIVE-GLAY complete BEST (DISC 2)5
THE GREAT VACATION VOL.2 〜SUPER BEST OF GLAY〜 (Disc 2)9

オリジナルアルバム『HEAVY GAUGE』の5曲目に収録。

シングルバージョンの”-WINTER MIX-“は『THE GREAT VACATION VOL.2 〜SUPER BEST OF GLAY〜』にて初収録。

※『HAPPINESS』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。

レビュー

カチッとした正統派バラードの本作『HAPPINESS』。

いや、『HOWEVER』や『Winter,again』が正統派じゃないということが言いたいわけでは無いですよ。

私の音楽遍歴的に、『X JAPAN』のバラード、例えば『ENDLESS RAIN』とか『Say Anything』あたりがバラードのずばりそのものというイメージがありまして。

『X JAPAN』のバラードって、序盤はピアノをメインに、途中からパーカッションが入って盛り上がるという作りになっているんですね。

なので、それにならった構成になっている本作『HAPPINESS』が私の中で”正統派バラード”って感じがするという、ただそれだけのことです。

『GLAY』の他の作品で言えば『ずっと2人で…』なんかも正統派バラード様式ですね。

もちろん、『GLAY』側が”今回のバラードはXっぽくこうしよう!”なんて意識で制作しているわけではないであろうことは断っておきます。

しかし、本作『HAPPINESS』はなかなかに不憫な扱いを受けているような気がします。

『GLAY』のシングル作品の中からバラードを集めたバラードベスト『-Ballad Best Singles- WHITE ROAD』というのがあるのですが、本作『HAPPINESS』はなんと未収録

確かに『HAPPINESS』はアルバム『HEAVY GAUGE』からのリカットという性格を持ち合わせていますが、それを言えば『ずっと2人で…』だってアルバム『SPEED POP』からのリカットですし。

わざわざ『HAPPINESS』を仲間外れにする理由は無いはずだと思うのですがね…。

なんでしょうね、『ここではない、どこかへ』といい、アルバム『HEAVY GAUGE』前後にリリースされたシングル作品はちょっとかわいそうな扱いを受けている子が多い気がします。

もしかして『HEAVY GAUGE』って『GLAY』の中で黒歴史扱いなんでしょうか??

…そんなわけないですよね 笑。

『HAPPINESS』収録アルバムレビューリンク

※『GLAY』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/GLAY

-個別楽曲レビュー
-,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

関連記事

【個別楽曲レビュー】Every Little Thing/sweetaholic girl

J-POPのお手本のような楽曲を連発したユニット、『Every Little Thing』。 特に90年代後半の五十嵐充プロデュース時代の楽曲は、ビーイング系のバンドっぽいサウンドと小室ファミリーのダ …

【個別楽曲レビュー】GLAY/RAIN

90年代後半、音楽業界の様々な記録を塗り替えていったモンスターバンド『GLAY』。 同郷の友人で組んだバンドが天下を取るという、少年漫画もびっくりの熱いストーリーも『GLAY』の魅力の一つです。青春を …

【個別楽曲レビュー】PIERROT/ハルカ…

宗教的なカリスマ性と中毒性のある歌詞・サウンドで多大な信者を生み出したバンド『PIERROT』。 アンダーグラウンド界のカリスマボーカル”キリト”と、奇天烈なサウンドで世界観に …

【個別楽曲レビュー】ポルカッドットスティングレイ/ポルカドット・スティングレイ

2017年、ブレイク間違いなし(と思っていたけど、あんまりそうでもなかった)バンド、『ポルカドットスティングレイ』!! 女性ボーカルとギター、ベース、ドラムといった、シンプルな構成の4人ロックバンドで …

【個別楽曲レビュー】Janne Da Arc/Junky Walker

2019年、突如解散を発表した『Janne Da Arc』。 キーボードを絡めたカラフルな音色、個々の卓越した演奏技術による派手なサウンド、そしてキャッチーなメロディーラインが魅力的な楽曲をいくつも生 …


執筆者:キャスター
中高生の頃、中古のCD屋巡りばっかりやってました。そんなアラサー会社員キャスターによる音楽レビューブログ。 昔趣味で曲作りをやっていたので、音楽制作者に敬意を払って1曲1曲丁寧に記事を書いていきます。