個別楽曲レビュー

【個別楽曲レビュー】GLAY/Prize

投稿日:2019年4月6日 更新日:

90年代後半、音楽業界の様々な記録を塗り替えていったモンスターバンド『GLAY』。

ヒットソングだけを取り出してみれば、確かに耳馴染みの良い王道J-POPな楽曲で溢れていますが、ひとたび『GLAY』の世界へ足を踏み入れると、そこには成功者ゆえの苦悩に満ちた孤独の世界を垣間見ることができます。

そこは我々凡人にとっては到底辿り着ける境地ではありませんが、その途方に暮れるほどの景色を、TAKUROの紡ぐ言葉とメロディーによって私たちもほんの少しだけ追体験できるような気がします。

今回は、『GLAY』の楽曲、『Prize』のレビューです。

※『GLAY』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/GLAY

cat

『Prize』の全体概要

基本情報

アーティストGLAY
曲名Prize
演奏時間3:07
作詞HISASHI
作曲HISASHI
編曲GLAY & 佐久間正英

ギターのHISASHIが作詞作曲を担当した楽曲。

『Prize』収録アルバム

アルバム名トラック#
ONE LOVE9

オリジナルアルバム『ONE LOVE』の9曲目に収録。

※『Prize』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。

レビュー

作詞作曲をHISASHIが担当した楽曲がアルバムに収録されるのはアルバム『ONE LOVE』が初めて。

『ONE LOVE』におけるHISASHI作詞作曲の作品は、本作『Prize』と#12 『電気イルカ奇妙ナ嗜好』の2曲が収録されています。

TERUが歌えば間違いなく『GLAY』の楽曲になるのですが、やはりHISASHIの作る作品はTAKUROのそれとは大きく違いますね。

メロディーについて言えば、やはりTAKUROのものはキャッチーで、サビが来れば”いかにもサビです!”って感じのメロディーを作り出します。『GLAY』がミリオンヒットを連発できたのも、このTAKUROの紡ぐキャッチーなサビのメロディーあってのものでしょう。

一方、HISASHIの作るメロディーは、Aメロ、もしくはBメロに一番かっこいいメロディーがやってきて、サビは意外と落ち着いているという印象です。本作『Prize』もサビよりBメロの方がかっこいいメロディーを使っている気がします。

それから、何と言っても言葉使いは大きく違いますよね。

HISASHIはTAKUROが使わないであろうワードを歌詞にバンバン放り込んできます 笑。

本作『Prize』についても、テーマはラブソングなのでしょうけど、その表現方法はTAKUROとはまるで異なります。

HISASHIは、けっこう具体的な言葉、それでいて、歌詞にはあまり使われなさそうな言葉をチョイスしている印象です。本作『Prize』で言えば、「愛猫」とか「鼈甲(べっこう)」とか。

こういった言葉で組み立てた歌詞が、HISASHIオリジナルなおもしろさを生み出しているのでしょうね。

Amazonで試聴できます。

『Prize』収録アルバムレビューリンク

※『GLAY』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/GLAY

-個別楽曲レビュー
-,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

関連記事

【個別楽曲レビュー】THE YELLOW MONKEY/LOVERS ON BACKSTREET

2016年、申年に復活を遂げた『THE YELLOW MONKEY』!! バンド名からして皮肉たっぷりですが、楽曲もバンド名に負けず劣らずの皮肉な内容が多いです。ただ、しっかり芯を捉えた言葉は胸にとっ …

【個別楽曲レビュー】JUDY AND MARY/Brand New Wave Upper Ground

女性ボーカルに男性楽器隊という編成で平成の日本音楽史に数々のヒットソングを送り込んだバンド『JUDY AND MARY』。 1993年のメジャーデビュー後、6枚のオリジナルアルバムを残して2001年に …

【個別楽曲レビュー】X JAPAN/XCLAMATION

日本の音楽史を語る上で絶対に外すのことのできないバンド、『X JAPAN』。 YOSHIKI、Toshl、HIDEといったメンバーひとりひとりが持つ物語、バンドが歩んだ歴史、そして多くのロックキッズを …

【個別楽曲レビュー】the brilliant green/冷たい花

『the brilliant green』はもっと評価されるべき!! UKロック風のバンドサウンドとアンニュイなのにメルヘン感のある川瀬智子のボーカルの絶妙な組み合わせは唯一無二です! そんな『the …

【個別楽曲レビュー】L’Arc〜en〜Ciel/Secret Signs

日本を代表する説明不要のロックバンド、『L’Arc〜en〜Ciel』! かっこいい楽曲に加え、時々垣間見られるちょっとした遊び心が長い人気の秘訣ではないでしょうか。もちろん、ボーカルhyd …


執筆者:キャスター
中高生の頃、中古のCD屋巡りばっかりやってました。そんなアラサー会社員キャスターによる音楽レビューブログ。 昔趣味で曲作りをやっていたので、音楽制作者に敬意を払って1曲1曲丁寧に記事を書いていきます。