90年代後半、音楽業界の様々な記録を塗り替えていったモンスターバンド『GLAY』。
ヒットソングだけを取り出してみれば、確かに耳馴染みの良い王道J-POPな楽曲で溢れていますが、ひとたび『GLAY』の世界へ足を踏み入れると、そこには成功者ゆえの苦悩に満ちた孤独の世界を垣間見ることができます。
そこは我々凡人にとっては到底辿り着ける境地ではありませんが、その途方に暮れるほどの景色を、TAKUROの紡ぐ言葉とメロディーによって私たちもほんの少しだけ追体験できるような気がします。
今回は、『GLAY』の楽曲、『THINK ABOUT MY DAUGHTER』のレビューです。
※『GLAY』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/GLAY
目次
『THINK ABOUT MY DAUGHTER』の全体概要
基本情報
アーティスト | GLAY |
曲名 | THINK ABOUT MY DAUGHTER |
演奏時間 | 4:04 |
作詞 | TAKURO |
作曲 | TAKURO |
編曲 | GLAY & 佐久間正英 |
『THINK ABOUT MY DAUGHTER』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
ONE LOVE | 7 |
REVIEW II -BEST OF GLAY- (HISASHI盤) | 10 |
オリジナルアルバム『ONE LOVE』の7曲目に収録。
※『THINK ABOUT MY DAUGHTER』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
嫁に行く娘を見守る親目線で歌われた楽曲、『THINK ABOUT MY DAUGHTER』。
フォークソングのようなテーマですが、『GLAY』が歌っているのだと知れば何の違和感もありません。
ヴィジュアル系の名門エクスタシーレコードにかつて所属し、YOSHIKIプロデュースの楽曲でデビューしていたとしても、『GLAY』であれば『THINK ABOUT MY DAUGHTER(娘について思う)』というド直球なタイトルに何の違和感ありません。
嫌味でもなんでもなく、これこそ『GLAY』というバンドの懐(ふところ)の広さを端的に表す一つの例ではないでしょうか。
さて、上述の通りフォークソングっぽいテーマの本作『THINK ABOUT MY DAUGHTER』ですが、楽曲は意外にもハイスピードなロックナンバー。
というか、むしろ普通にかっこいいです 笑。
本作『THINK ABOUT MY DAUGHTER』が収録されているアルバム『ONE LOVE』には『嫉妬 (KURID/PHANTOM mix)』という猛獣が収録されているため、かっこいい曲のイメージは全部こいつに持っていかれてしまっているように見えますが、本作『THINK ABOUT MY DAUGHTER』もシンプルで健康的なかっこよさがあります。
もっとスポットライトを浴びてもいい実力を持った楽曲だと思うのですが、どうでしょう?
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『THINK ABOUT MY DAUGHTER』収録アルバムレビューリンク
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