90年代後半、音楽業界の様々な記録を塗り替えていったモンスターバンド『GLAY』。
『GLAY』の商業的全盛期はTAKUROがメインコンポーザーとしてシングルA面楽曲の全てを作詞作曲していましたが、2010年代になって他のメンバーの作品もシングルの顔を飾るようになりました。
変化を続ける『GLAY』の今後がこれからも楽しみですね。
今回は、『GLAY』の楽曲、『月に祈る』のレビューです。
※『GLAY』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/GLAY
『月に祈る』の全体概要
基本情報
アーティスト | GLAY |
曲名 | 月に祈る |
演奏時間 | 4:20 |
作詞 | TAKURO |
作曲 | TAKURO |
編曲 | GLAY& 佐久間正英 |
『月に祈る』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
BEAT out! | 6 |
オリジナルアルバム『BEAT out!』の6曲目に収録。
※『月に祈る』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
曲名だけ見ると幻想的なバラードのようにも思える楽曲、『月に祈る』。
しかしながら、その実態は『彼女の“Modern…”』ばりにロックで激しい楽曲!
裏拍のスネアドラムといい、アルバム『BEAT out!』収録曲の中では最もスピード感のある楽曲と言ってもいいのではないでしょうか。
オープニングのクリーンギターフレーズが確信犯的ですよね。上述の通り、『月に祈る』という曲名だけ見ると幻想的なバラードのようにも思える楽曲ですので、その期待(?)に応える形でおとなしいオープニングを展開し、リスナーに”やっぱりそっち系ね”と思わせておいて、突如一気にロック方面へ爆発。一度聴いたらネタバレしてしまうとは言え、これは狙ってるでしょ 笑。
この確信犯的な仕掛け、狙っているとわかっていてもやっぱりかっこいいです。ただ、おとなしいオープニングからロック方面へ切り替わる瞬間の”テロリ~ン”というギター、この音色はちょっとどうなんでしょう 笑。昭和の特撮で使われる効果音のような音色で、かなり古臭く感じてしまいます。本作『月に祈る』は90年代の楽曲ですので、今聴けば多少古く感じるのは仕方ないにしても、この音色はさらに時代をいくつか遡る勢いの古さがあります 笑。
“おとなしいオープニングから突如として裏拍スネアの激しいロックに変貌する楽曲”という観点で見ると、『X JAPAN』っぽいと言えるかもしれませんね。例えば『紅』とか。
こちらは”おとなしいオープニング”部分ですらがっつり時間をかけてリスナーを焦らしてくるわけですが(笑)、本作『月に祈る』のオープニングは割とあっさり。
曲全体も4分台とコンパクトにまとまっているので、この手の楽曲にしては本作『月に祈る』は場所や時間を選ばずに聴きやすいのではないでしょうか。
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『月に祈る』収録アルバムレビューリンク
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