個別楽曲レビュー

【個別楽曲レビュー】hide/PSYENCE

投稿日:2018年4月23日 更新日:

伝説のミュージシャン…その言葉が最も似合う日本人は、やはり『hide』ではないでしょうか。

カリスマバンド『X JAPAN』のギタリストというポジション、トレードマークの赤髪、ズバ抜けたセンス、そして若くして迎えてしまった死…。

『hide』を聴いたことがある人なら、おそらく誰しも思ったんじゃないでしょうか、”今も生きてたら、どんなことして楽しませてくれてたんだろう”って。

今回は、個別楽曲『PSYENCE』のレビューです。

※『hide』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/hide

drums

『PSYENCE』の全体概要

基本情報

アーティストhide
曲名PSYENCE
演奏時間3:15
作詞hide
作曲hide
編曲hide

アルバム『PSYENCE』と同名のインスト楽曲。

『PSYENCE』収録アルバム

アルバム名トラック#
PSYENCE1

オリジナルアルバム『PSYENCE』の1曲目に収録。

※『PSYENCE』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。

レビュー

缶を開け、グラスに液体を注ぐ音。

これが本作『PSYENCE』という楽曲のオープニングであり、同名のアルバム『PSYENCE』のオープニングを飾る音です。これ、1996年リリースのアルバムですよ?

なんともおしゃれですよね。

そして奏でられる、テンポの良いおしゃれなジャズバンド風の楽曲。

どこかで聴いたことあるような、例えばサスペンス風映画のオープニングテーマような、そんな音。

3分間に渡って奏でられるメロディーは、まるでアルバム『PSYENCE』のテーマであるかのように、この後に出てくる別のインスト曲でも形を変えて現れます。本当に、ここだけ切り取れば、映画のサントラだと言われても信じてしまうくらいです。

(もしかすると、あのオープニングの缶を開ける音は、映画のビデオを借りてきて、リラックスしながらリビングで見ている…なんて演出なのかもしれません 笑。)

そしてこれが『X JAPAN』のギタリスト、『hide』の作った楽曲だと言うんですから驚きですよね。

あの『X JAPAN』ですよ?

確かに『X JAPAN』も『紅』のようなハイスピードナンバーから『Forever Love』のようなバラードまで、幅広い音楽性を持つバンドではあります。ただ、この『PSYENCE』というおしゃれな楽曲には、そのいずれとも違う、また別の方向性をリスナーに示してくれます。

『X JAPAN』とは完全に別モノで別ジャンルです。

いやはや、いったい『hide』って、どれだけ引き出しを持ったいたんでしょうね…。

インスト楽曲ってアルバムに収録されていても割と飛ばされがちな立ち位置なのですが、本作『PSYENCE』は全然飛ばさずに聴けます。

むしろ、アルバム『PSYENCE』はこの曲で始まらなければダメです!

カシュ! トクトクトク…

『PSYENCE』収録アルバムレビューリンク

※『hide』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/hide

-個別楽曲レビュー
-,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

関連記事

【個別楽曲レビュー】X JAPAN/DAHLIA

日本の音楽史を語る上で絶対に外すのことのできないバンド、『X JAPAN』。 YOSHIKI、Toshl、HIDEといったメンバーひとりひとりが持つ物語、バンドが歩んだ歴史、そして多くのロックキッズを …

【個別楽曲レビュー】Every Little Thing/Feel My Heart

J-POPのお手本のような楽曲を連発したユニット、『Every Little Thing』。 特に90年代後半の五十嵐充プロデュース時代の楽曲は、ビーイング系のバンドっぽいサウンドと小室ファミリーのダ …

【個別楽曲レビュー】L’Arc〜en〜Ciel/Driver’s High

日本を代表する説明不要のロックバンド、『L’Arc〜en〜Ciel』! かっこいい楽曲に加え、時々垣間見られるちょっとした遊び心が長い人気の秘訣ではないでしょうか。もちろん、ボーカルhyd …

【個別楽曲レビュー】LUNA SEA/FOREVER & EVER

2000年に終幕をし、長らく伝説のバンドとなっていましたが、2010年に活動を再開した『LUNA SEA』。 自身主宰のLUNATIC FEST.ではベテランバンドから若手バンドまでを巻き込み、日本の …

【個別楽曲レビュー】黒夢/ピストル

ボーカルとベースの二人組という珍しい組み合わせのバンド、『黒夢』。 メジャーデビュー時はボーカル、ベース、ギターの3人構成だったのですが途中でギターの臣が脱退。その後はメンバー補充することなくボーカル …


執筆者:キャスター
中高生の頃、中古のCD屋巡りばっかりやってました。そんなアラサー会社員キャスターによる音楽レビューブログ。 昔趣味で曲作りをやっていたので、音楽制作者に敬意を払って1曲1曲丁寧に記事を書いていきます。