2019年、突如解散を発表した『Janne Da Arc』。
キーボードを絡めたカラフルな音色、個々の卓越した演奏技術による派手なサウンド、そしてキャッチーなメロディーラインが魅力的な楽曲をいくつも生み出したバンドです。
なお、ボーカルのyasuはソロプロジェクト『Acid Black Cherry』にて現在も活躍中。
今回は、アルバム『D・N・A』の5曲目、『child vision 〜絵本の中の綺麗な魔女〜』のレビューです。
※『Janne Da Arc』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/Janne Da Arc
目次
『child vision 〜絵本の中の綺麗な魔女〜』の全体概要
基本情報
アーティスト | Janne Da Arc |
曲名 | child vision 〜絵本の中の綺麗な魔女〜 |
演奏時間 | 5:37 |
作詞 | yasu |
作曲 | kiyo |
編曲 | kiyo & Janne Da Arc & 秦野猛行 |
『child vision 〜絵本の中の綺麗な魔女〜』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
D・N・A | 5 |
オリジナルアルバム『D・N・A』の5曲目に収録。
※『child vision 〜絵本の中の綺麗な魔女〜』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
ある家庭内の出来事を子供の視点で切り取った1曲『child vision 〜絵本の中の綺麗な魔女〜』。
多くのポップスは”僕”と”君”という二人の登場人物で完結するものがほとんどだと思いますが、本作『child vision 〜絵本の中の綺麗な魔女〜』はなんと4人の登場人物が出てきます。
4人の呼び名がある程度固定されているので、楽曲を聴いていてもあまり混乱はないと思いますが、一応まとめてみましょう。
- 「僕」:この楽曲の語り手。まだ歩行や会話ができないため、1歳になっていない幼児だと思われる。「あの人」から暴力を受けている。
- 「あの人」:「僕」を世話するのがお仕事(おそらくベビーシッター的な立場)の女性。「僕」に対して暴力を振るっている。「パパ」と不倫中。最終的に逮捕される。
- 「ママ」:「僕」の母親。最近「パパ」と喧嘩が多い。
- 「パパ」:「僕」の父親。「あの人」と不倫中。最近「ママ」と喧嘩が多い。
ちなみに、曲名にある”絵本の中の綺麗な魔女”とは「僕」の視点で見た「あの人」のことです。
どうでしょう。約5分半という楽曲の中にかなりボリュームの多い物語が詰まっていることがわかると思います。
本作『child vision 〜絵本の中の綺麗な魔女〜』、上述の通りなかなか重いテーマの楽曲なので、好みはわかれそうなところ。
ただ、『Janne Da Arc』の繰り出すヘビーでおどろおどろしいバンドサウンドは、この楽曲のテーマに合っていてかっこいいのは間違いないです。
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『child vision 〜絵本の中の綺麗な魔女〜』収録アルバムレビューリンク
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