2019年、突如解散を発表した『Janne Da Arc』。
キーボードを絡めたカラフルな音色、個々の卓越した演奏技術による派手なサウンド、そしてキャッチーなメロディーラインが魅力的な楽曲をいくつも生み出したバンドです。
なお、ボーカルのyasuはソロプロジェクト『Acid Black Cherry』にて現在も活躍中。
今回は、アルバム『D・N・A』の2曲目、『Vanity』のレビューです。
※『Janne Da Arc』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/Janne Da Arc
『Vanity』の全体概要
基本情報
アーティスト | Janne Da Arc |
曲名 | Vanity |
演奏時間 | 4:15 |
作詞 | yasu |
作曲 | yasu |
編曲 | yasu & Janne Da Arc & 明石昌夫 |
初出はアルバム『D・N・A』。その後4thシングルとして『Heaven’s Place』とともにシングルカット。
『Vanity』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
D・N・A | 2 |
ANOTHER SINGLES | 4 |
オリジナルアルバム『D・N・A』の2曲目に収録。
※『Vanity』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
ずばり不倫を描いた1曲『Vanity』。
歌詞中に”不倫”という言葉は登場しませんが、「指輪が邪魔」とか「火遊び」といったフレーズから”不倫”をテーマにしていると考えて間違いないでしょう。
こういった危険なオトナの恋愛は『Janne Da Arc』お得意の分野ですね。
普通に考えると”不倫”というテーマはメジャー1stアルバムの冒頭に持ってくるにはちょっと似つかわしくないように思いますが、『Janne Da Arc』なら全然違和感ありません 笑。
むしろ、バンド演奏の作り出すスリリングでかっこいいサウンドと歌詞のテーマの相性がよく、『Janne Da Arc』の魅力が余すことなく発揮された名作に仕上がっています。
それから、この楽曲は緩急の付け方もかっこいいなと感じます。
1番Aメロやギターソロの冒頭部分がそうなのですが、ドラムは疾走感のあるリズムを刻んでいるのに、ベースはほとんど鳴っていない箇所があるんですよね。
音の空白地帯といいますか、楽器の数を少なくするパートを要所要所に作ることで、派手な楽曲の中に音色の緩急ができ、結果、音色の多さによるしつこさをいい塩梅で抑えているように思います。
この辺のバランスの上手さが”聴いていて気持ちいい”と感じさせる秘訣であり、私が本作『Vanity』をついついヘビロテしてしまう理由なのかなと思う次第です。
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『Vanity』収録アルバムレビューリンク
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