女性ボーカルに男性楽器隊という編成で平成の日本音楽史に数々のヒットソングを送り込んだバンド『JUDY AND MARY』。
1993年のメジャーデビュー後、6枚のオリジナルアルバムを残して2001年に解散しました。『JUDY AND MARY』と同時期に解散した多くのバンドが再結成を遂げ続ける中、このバンドは復活の気配すら感じられないまま今に至っています。
今回は、『JUDY AND MARY』の楽曲、『ひとつだけ』のレビューです。
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『ひとつだけ』の全体概要
基本情報
アーティスト | JUDY AND MARY |
曲名 | ひとつだけ |
演奏時間 | 5:12 |
作詞 | Tack and Yukky |
作曲 | TAKUYA |
編曲 | TAKUYA |
19thシングル。
『ひとつだけ』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
WARP | 12 |
COMPLETE BEST ALBUM「FRESH」 (DISC 02) | 7 |
メジャー6thアルバム『WARP』の12曲目に”-ver.WARP-“で収録。本作『ひとつだけ』がアルバム『WARP』の最終トラックになります。
※『ひとつだけ』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
熟練バンドの良質なポップス。
本作『ひとつだけ』を一言で表せばそんなところでしょうか。聴いていて全く嫌な気にならない、耳に心地いい楽曲です。
あえて気になるところを挙げるとすれば、サビまでの道のりがちょっと長めなところでしょうか。
Aメロが終わってBメロが終わって、サビが来るかと思ったらもう一度Aメロが来て…。”まぁ、AメロとBメロを2回繰り返すパターンはよくあるよな”と思ってサビへの突入を期待していたら、2回目のBメロの後に新しいBメロ(B’メロ?)が出てくるのです。
初めて聴いたときはやたらパンチの無いサビだと思ってしまいました 笑。このB’メロの後、一気に盛り上がって本物のサビがやって来ますのでひと安心しましたが。
2周目以降は、このB’メロが存在することを前提に聴けますので、“サビまでずいぶん焦らされますね~”なんて感じで余裕を持って楽しめます。
というのも、やはり本作『ひとつだけ』が良質なポップスだからですよね。良質なポップスゆえに、サビまでの道のりが長くとも、その道程を楽しめるのです。
第一印象は”パンチの無いサビ”と誤解されたB’メロも、その正体さえわかればこの楽曲の個性を際立たせる重要なエッセンスなんだと今では思えます。
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