ボーカルとベースの二人組という珍しい組み合わせのバンド、『黒夢』。
メジャーデビュー時はボーカル、ベース、ギターの3人構成だったのですが途中でギターの臣が脱退。その後はメンバー補充することなくボーカルの清春とベースの人時の二人で活動していくことになります。2010年の復活後もその体制は変わっていません。
今回は、『黒夢』の楽曲、『BABY GLAMOROUS』のレビューです。
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『BABY GLAMOROUS』の全体概要
基本情報
アーティスト | 黒夢 |
曲名 | BABY GLAMOROUS |
演奏時間 | 4:36 |
作詞 | 清春 |
作曲 | 人時 |
編曲 | 黒夢 & 佐久間正英 |
5thシングル『BEAMS』のカップリング曲。
『BABY GLAMOROUS』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
黒夢コンプリート・シングルズ (B-disc) | 5 |
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レビュー
アルバム『feminism』で『黒夢』初のオリコンチャート1位を獲得し、その後リリースされた最初のシングルが5thの『BEAMS』。
本作『BABY GLAMOROUS』はそんな節目のタイミングでリリースされた5thシングル『BEAMS』のカップリング曲になります。
この楽曲については、なんと言っても『BABY GLAMOROUS』という吹っ切れたかのような直球ロックンロール的曲名が印象的です。
というのも、これまでの『黒夢』は、”陰鬱”、”エログロ”、”悲哀”といったアンダーグラウンドなテーマの楽曲が多く、直球ロックンロール的路線とは少し距離を置いていたようなスタイルだったのです。直球ロックンロールの持つ、ある種の能天気な明るさは『黒夢』のイメージと合わないと判断されていたのではないかと思っています。
そんな『黒夢』ですが、おそらく、比較的ポップ路線に寄ったアルバム『feminism』での成功が大きかったのでしょう。これまでのイメージには無かった直球ロックンロール的名前を授けられた本作『BABY GLAMOROUS』が世に出ることとなります。
そして、その後にリリースされるアルバム『FAKE STAR〜I’M JUST A JAPANESE FAKE ROCKER〜』以降、ロックンロール路線はむしろ『黒夢』のメインとも言える作風へと変わっていきます。
そう考えると、カップリング曲という地味なポジションながらも、本作『BABY GLAMOROUS』は『黒夢』の歴史における節目の楽曲の一つと言えるかもしれませんね。
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『BABY GLAMOROUS』収録アルバムレビューリンク
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