2000年に終幕をし、長らく伝説のバンドとなっていましたが、2010年に活動を再開した『LUNA SEA』。
後世に与えた音楽的影響度もさることながら、ファンのことを“SLAVE”と呼称し、”バンドとファンが作り上げる閉鎖的空間”というヴィジュアル系独特の文化を創り出したのも『LUNA SEA』が先駆けだったのではないでしょうか。
今回は、『LUNA SEA』の楽曲、『Claustrophobia』のレビューです。
※『LUNA SEA』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/LUNA SEA
『Claustrophobia』の全体概要
基本情報
アーティスト | LUNA SEA |
曲名 | Claustrophobia |
演奏時間 | 5:36 |
作詞 | LUNA SEA |
作曲 | LUNA SEA |
編曲 | LUNA SEA |
1stシングル『BELIEVE』のカップリング曲。
曲名の『Claustrophobia』とは”閉所恐怖症”の意味。
ちなみに、『L’Arc〜en〜Ciel』のインディーズアルバム『DUNE』に収録されている楽曲の歌詞にも「Claustrophobia」という単語が出てきます。90年代前半の日本ロック業界で「Claustrophobia」という言葉が流行っていたんですかね。(そんなわけないか)
『Claustrophobia』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
SINGLES (Disc 2) | 1 |
ベストアルバム『SINGLES』のみの収録。
※『Claustrophobia』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
『LUNA SEA』独特の耽美的な雰囲気を味わえる楽曲、『Claustrophobia』。
特に、繰り返し流れる伸びやかなギターフレーズ(おそらくSUGIZOのプレイ)が本作『Claustrophobia』の雰囲気を形作る上で大きな役割を果たしているものと思われます。
と言うか、むしろこのギターフレーズがこの楽曲の顔です。『Claustrophobia』ってどんな曲か思い出そうとすると、歌メロよりも真っ先にこのギターフレーズの方が思い浮かんできますし。
本作『Claustrophobia』の特徴と言えば、後半の爆発も外せないですね。序盤から長らく盛り上がりに欠けていた歌メロが、演奏時間3分前後辺りで一気に爆発します。
この爆発が気持ちいいんですけど、J-POPに慣れ親しんでいる耳には、3分も歌メロに盛り上がりがない楽曲というのはちょっと聴くに堪えないかもしれません。もちろん、上述のギターフレーズ等、楽曲としての聴きどころは前半3分の間にもたくさんあるんですけどね。
“音楽=歌とその他”程度の認識でいる場合、きっと本作『Claustrophobia』は退屈な楽曲と判断されてしまうでしょう。
…まぁ、忙しい現代に生きていますから、おいしいところはさっさと食べてしまいたいという事情もわからないでもないです。
ただ、腰を据えて焦らされての爆発という音楽を楽しむのもけっこうオツですよ。
ちなみに、私はこの焦らされての爆発の良さについて、『LUNA SEA』に教えてもらいました 笑。
本作『Claustrophobia』が収録されているのは『SINGLES』のDisc2(カップリング曲集)ですが、こちら、基本焦らされての爆発集です。
音楽の世界を幅広く楽しむためにも、一度このディスクで調教されてみてはいかがでしょうか 笑。
Amazonで試聴できます。
『Claustrophobia』収録アルバムレビューリンク
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