2000年に終幕をし、長らく伝説のバンドとなっていましたが、2010年に活動を再開した『LUNA SEA』。
ヴィジュアル系というジャンルにおけるバンドアンサンブルの方針、特に、ツインギターの絡み方を打ち出したのは、このバンドではないでしょうか。『X JAPAN』と並び、後輩バンドへ大きな影響を与えたヴィジュアル系バンドの大御所です。
今回は、『LUNA SEA』の楽曲、『SHINE』のレビューです。
※『LUNA SEA』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/LUNA SEA
『SHINE』の全体概要
基本情報
アーティスト | LUNA SEA |
曲名 | SHINE |
演奏時間 | 4:44 |
作詞 | LUNA SEA |
作曲 | LUNA SEA |
編曲 | LUNA SEA |
10thシングル。
『SHINE』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
SHINE | 4 |
PERIOD 〜THE BEST SELECTION〜 | 8 |
LUNA SEA COMPLETE BEST (Disc 1) | 10 |
LUNA SEA 25th Anniversary Ultimate Best -THE ONE- (DISC 2) | 7 |
本作と同名のオリジナルアルバム『SHINE』の4曲目に収録。
※『SHINE』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
『LUNA SEA』のシングル史上、最もポップだと思われる楽曲が本作『SHINE』。
ポップで耳ざわりの良い曲なのですが、なんだか不思議な曲でもあるんです。それはズバリ、サビとAメロが同じところです。
どういうことか。
イントロが終わって始まる歌パート、ここは疑いなくAメロなんです。
このAメロを何度か繰り返してBメロに移り変わります。歌メロやコード進行が変わるので、間違いなくBメロに変わったんだってことはすぐにわかります。
そしてサビへ…と思ったら、登場するのはAメロと同じ歌メロ。
AメロとBメロのセットを2回繰り返し、ちょっと焦らしてサビに繋ぐという構成の楽曲もありますが、本作『SHINE』はそのパターンではありません。流れとしては、Aメロ→Bメロ→サビなんです。なんですが、サビのメロディーはAメロと同じという、そんな作り。
ただ不思議なのは、Bメロの後に出てきたAメロはサビっぽく聴こえるんです。”あれ?これ、Aメロと同じだけど、サビの雰囲気だよな。さっきAメロだと思って聴いてたところって、実はサビだったのかな?”って思うくらい。
でも、改めて『SHINE』を冒頭から聴くと、”いやいや、イントロからのこの流れは、やっぱりAメロだよな”って思ってしまう。
そういう意味で、サビだとかAメロだとか、そんな概念を揺るがしてくるような、そんな1曲が本作『SHINE』だと言えそうです。
『河村隆一』っぽいということで、『LUNA SEA』ファンからの人気は少なそうな楽曲ですが、『LUNA SEA』の楽曲としての新しい試みは本作『SHINE』にも取り入れられていると思いますよ。
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『SHINE』収録アルバムレビューリンク
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