2000年に終幕をし、長らく伝説のバンドとなっていましたが、2010年に活動を再開した『LUNA SEA』。
自身主宰のLUNATIC FEST.ではベテランバンドから若手バンドまでを巻き込み、日本のロックシーンに歴史的1ページを刻み込みました。活動再開後も、こうした形で『LUNA SEA』の活躍を見られるのは嬉しいですね。
今回は、『LUNA SEA』の楽曲、『WITH LOVE』のレビューです。
※『LUNA SEA』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/LUNA SEA
『WITH LOVE』の全体概要
基本情報
アーティスト | LUNA SEA |
曲名 | WITH LOVE |
演奏時間 | 5:13 |
作詞 | LUNA SEA |
作曲 | LUNA SEA |
編曲 | LUNA SEA |
『WITH LOVE』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
STYLE | 1 |
SLOW | 8 |
LUNA SEA COMPLETE BEST (Disc 2) | 5 |
メジャー4thオリジナルアルバム『STYLE』の1曲目に収録。
その他、いくつかのベストアルバムにも収録されています。
※『WITH LOVE』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
非常に濃いアルバム『STYLE』の1曲目を飾るのが本作『WITH LOVE』。アルバム1曲目からいきなりスローテンポでねっとり系の楽曲の登場です。
アルバム『STYLE』の先行シングルとして『DESIRE』や『END OF SORROW』がリリースされていたわけですが、どちらも『LUNA SEA』らしいハイスピードなロックナンバーです。そんな楽曲を繰り出したバンドのニューアルバム、その1曲目がスローテンポなねっとりソングとは、なんというか、非常に挑戦的な感じがします。
ただ、本作『WITH LOVE』、決して退屈なだけの楽曲ではありません。
ねっとりと深呼吸をするように刻むバンドのリズムが、歌詞の「目覚めるのさ」というキーワードと非常にマッチしているんですよね。まさに、これから「目覚める」ためのエネルギーを溜めているかのような、そんな感覚があります。
アルバム『STYLE』にて本作『WITH LOVE』の後、#2 『G.』、#3『HURT』と爆発していく流れを考えても、「目覚めるのさ」という言葉は楽曲を超えてアルバム単位で意味を持っていくようにも思えます。
こうした背景を踏まえると、本作『WITH LOVE』はアルバム『STYLE』の1曲目としてこれ以上にないくらい相応しいことがわかっていただけるのではないでしょうか。
確かに初見は少々退屈に思えるかもしれませんが、アルバム『STYLE』を何周かしてみると、本作『WITH LOVE』そのものの良さと、本作がアルバム『STYLE』の中でどれほど重要な立ち位置を占めているのかということに気づけるかと思います。
『WITH LOVE』収録アルバムレビューリンク
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