個別楽曲レビュー

【個別楽曲レビュー】ポケットビスケッツ/YELLOW YELLOW HAPPY

投稿日:2017年5月4日 更新日:

テレビのバラエティー番組から生まれた音楽ユニット『ポケットビスケッツ』。

メンバーはウッチャンナンチャンの内村光良、千秋、キャイーンのウド鈴木の3人構成。『ポケットビスケッツ』はかなり昔に活動休止してしまいましたが、メンバーの皆さんはそれぞれ大活躍されています。

バラエティー番組の企画とは思えないほど高クオリティーの楽曲をリリースし、本当に真面目に名曲も生まれています!!この先も聴き継がれていくこと間違いなしですね。

今回は、『ポケットビスケッツ』のベストアルバム『THANKS』の3曲目、『YELLOW YELLOW HAPPY』のレビューです。

※『ポケットビスケッツ』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/ポケットビスケッツ

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『YELLOW YELLOW HAPPY』の全体概要

基本情報

アーティストポケットビスケッツ
曲名YELLOW YELLOW HAPPY
演奏時間4:58
作詞CHIAKI & ポケットビスケッツ
作曲パッパラー河合
編曲パッパラー河合

2ndシングル。

120万枚以上を売り上げたポケビ最大のヒット曲です。この数字、都市に置き換えると中四国地方で最も人口の多い広島市に匹敵します。

『YELLOW YELLOW HAPPY』収録アルバム

アルバム名トラック#
Colorful2
THANKS3
THANKS 20th Edition 〜Pocket Biscuits Single Collection+2, 15

オリジナルアルバム『Colorful』の2曲目に”Album Version”で収録。

※『YELLOW YELLOW HAPPY』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。

レビュー

なんだ、ただの神曲か。

本作『YELLOW YELLOW HAPPY』が世に出た当時、私は小学生でした。10年も生きていない程度の人生でしたが、初めて自分の意志で好きな曲を見つけたのがこの『YELLOW YELLOW HAPPY』だったのを覚えています。

レンタルビデオ屋があるのは知っていたけど、CDもレンタルできるということを知ったのもこのタイミングです。カセットテープにダビングし、ひたすら聴いていました。ネットの無い時代(あったとしても一般的ではない時代)だったので、歌詞を調べる方法もなく、オーディオの再生と停止を繰り返しながら紙に一生懸命歌詞をメモしたり…。

そんな思い出補正がある一曲なのは認めますが、それを差し引いても名曲だと勧められます!

本作『YELLOW YELLOW HAPPY』、曲名に「HAPPY」とある通り、“幸せ”を歌った曲です。ありふれたテーマと言えます。

ただ、大事なことは詰め込みつつ、深刻になり過ぎないメッセージ感というバランスにおいて、この曲は神懸っています。

説教や自己啓発本じゃなくてポップソングですからね。

中身がなさ過ぎても聴く価値が見いだせないし、かと言って内容の論理的な正誤を突き詰めるとポップソングでは表現しきれないでしょうし。そもそも”幸せとは…”なんて始めて、ガチガチに理論武装して反論も出来ないような歌詞ってちょっと聴きたいとは思わないですからね。

『YELLOW YELLOW HAPPY』は”幸せ”を語る上で外すことのできない“自分の価値観”“他人の価値観”いう観点をポップに表現していると思っています。

この曲を聴いていると、意識レベルまでは来ていないけど、潜在的に心の中でくすぶっている部分をガンガン突かれる気分になります。

あと、“お金”に触れているフレーズも大好きです。

“幸せ”と”お金”って切り離せないポイントだと思うのですが、そこにさらっと向き合っていることが『YELLOW YELLOW HAPPY』をより名曲に仕立て上げているのではないでしょうか。

クレジットを見る限り作詞は主に千秋がしているんでしょうかね。天才かよ。

Amazonで試聴できます。

2016年に20th Editionも出ています!

収録内容が『THANKS』とは若干違いますが、有名どころはしっかり押さえてあるラインナップです。

『YELLOW YELLOW HAPPY』収録アルバムレビューリンク

※『ポケットビスケッツ』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/ポケットビスケッツ

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執筆者:キャスター
中高生の頃、中古のCD屋巡りばっかりやってました。そんなアラサー会社員キャスターによる音楽レビューブログ。 昔趣味で曲作りをやっていたので、音楽制作者に敬意を払って1曲1曲丁寧に記事を書いていきます。