2000年代後半、一部の世間をざわつかせた(?)不思議系おしゃれバンド『相対性理論』!
実験的な言葉選びとアレンジが非常に個性的です。
最初のミニアルバム『シフォン主義』の発表から10年以上が経過した現在、当時の勢いを感じられていないというのが正直なところ。もう一度我々をざわつかせてくれる日を待っています。
今回は、『シンクロニシティーン』の1曲目『シンデレラ』のレビューです。
※『相対性理論』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/相対性理論
『シンデレラ』の全体概要
基本情報
アーティスト | 相対性理論 |
曲名 | シンデレラ |
演奏時間 | 3:19 |
作詞 | 真部脩一 |
作曲 | 真部脩一 |
編曲 | ? |
『シンデレラ』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
シンクロニシティーン | 1 |
『シンクロニシティーン』の1曲目に収録されています。
※『シンデレラ』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
童話で有名な作品の名前をそのまま曲名に持った来た本作『シンデレラ』。
ただ、楽曲の主人公(視点)は”シンデレラ側”ではなく、“魔法使い側”になっているようです。魔法でカボチャの馬車やドレスを用意する人、あの人がシンデレラに対して語りかけるような内容に読めます。
“私は魔法使い~”というような自己紹介はありませんが、シンデレラに対してお城へ行くよう促しているので、魔法使いのポジションがおそらくこの楽曲の視点になっているものと思います。
しかし、これは『相対性理論』の楽曲。皆さんの知っているシンデレラのお話そのままではありません。
なんと、カボチャの馬車ではなく、バイクでお城へ向かっているとのこと。しかも、歌詞中にてしっかり車種まで教えてくれています。「ボンネビル」というバイクらしいです。どうやら速いらしいです。
この「ボンネビル」の後部にシンデレラを乗せ、お城へ向かっているのですが、運転手(これがおそらく童話でいうところの魔法使い)は「ボンネビル」の自慢ばかりしています。
というか、この『シンデレラ』という楽曲のサビは「ボンネビル」の魅力を語る言葉で埋め尽くされています。曲名自体を『シンデレラ』ではなく「ボンネビル」にしたほうがよかったんじゃないかってくらい 笑。
まぁ、このツッコミが来ることも計算した上で作られた楽曲かと思いますが。
しかし、これから王子に会う予定のある女性をバイクでお届けするのはいかがなものでしょうかね。せっかくセットした髪型も、ヘルメットをかぶると台無しになってしまいますから…。
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『シンデレラ』収録アルバムレビューリンク
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