2000年代後半、一部の世間をざわつかせた(?)不思議系おしゃれバンド『相対性理論』!
実験的な言葉選びとアレンジが非常に個性的です。
最初のミニアルバム『シフォン主義』の発表から10年以上が経過した現在、当時の勢いを感じられていないというのが正直なところ。もう一度我々をざわつかせてくれる日を待っています。
今回は、『シンクロニシティーン』の9曲目『気になるあの娘』のレビューです。
※『相対性理論』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/相対性理論
『気になるあの娘』の全体概要
基本情報
アーティスト | 相対性理論 |
曲名 | 気になるあの娘 |
演奏時間 | 3:02 |
作詞 | やくしまるえつこ & 永井聖一 & 真部脩一 & 西浦謙助 |
作曲 | やくしまるえつこ & 永井聖一 & 真部脩一 |
編曲 | ? |
作詞は『相対性理論』の初期メンバー全員が関わっています。
やくしまるえつこは作詞のクレジットに”ティカ・α”という別名義を使用するケースが多いのですが、本作『気になるあの娘』はやくしまるえつこ名義のまま。
『気になるあの娘』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
シンクロニシティーン | 9 |
『シンクロニシティーン』の9曲目に収録されています。
※『気になるあの娘』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
疾走感が気持ちいい楽曲、『気になるあの娘』。
アルバム『シンクロニシティーン』にはゆるふわ寄りの不思議系おしゃれ楽曲が多数収録されているので、スピード感のある本作『気になるあの娘』はアルバムの中で少し異端な立ち位置を占めているように感じます。
そういったこの曲のポジションのせいか、非常に印象に残る楽曲です。
印象に残ると言えば、やくしまるえつこの歌い方もこれまでの『相対性理論』の楽曲とは一線を画しているように聴こえます。
本作『気になるあの娘』を初めて聴いたときは、“この人、こんなに声張れるんだ”という感想を抱きました。
多分、本作『気になるあの娘』は普通にいい曲なんだと思います。
疾走感のある楽曲に、やくしまるえつこの個性的な声が乗っかっていれば、そりゃ退屈はしないですよ。
ただ、個人的には『チャイナアドバイス』や『四角革命』みたいな、『相対性理論』にしか描けないであろう言葉遊びを期待しているのも事実で。そういう意味で、本作『気になるあの娘』はヘビロテするまでには至りませんでした…。
いや、普通にいい曲なんですよ、『気になるあの娘』。
うん、普通にいい曲なんですが、『相対性理論』というバンドにとって“普通にいい曲”という評価は、果たして誉め言葉なのか…なんて思ったりもします。
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『気になるあの娘』収録アルバムレビューリンク
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