個別楽曲レビュー

【個別楽曲レビュー】PIERROT/Adolf

投稿日:2018年10月11日 更新日:

宗教的なカリスマ性中毒性のある歌詞・サウンドで多大な信者を生み出したバンド『PIERROT』。

アンダーグラウンドで知的で過激。当時の10代リスナーはある種の選民思想を抱きながら『PIERROT』の楽曲に耳を傾けていたのではないでしょうか。”『PIERROT』を聴かないなんて周りはわかってないなぁ”って。

…それは後の世で中二病と呼ばれるわけですが…。

今回は、『PIERROT』の楽曲、『Adolf』のレビューです。

※『PIERROT』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/PIERROT

brandenburger-tor

『Adolf』の全体概要

基本情報

アーティストPIERROT
曲名Adolf
演奏時間3:54
作詞キリト
作曲アイジ
編曲Pierrot & 奈良敏博

ミニアルバム、『CELLULOID』収録曲の中で最も演奏時間の短い楽曲。

『Adolf』収録アルバム

アルバム名トラック#
CELLULOID2
DICTATORS CIRCUS -奇術的旋律-2

インディーズ時代のミニアルバム、『CELLULOID』の2曲目に収録。

そして再録ベストアルバムの『DICTATORS CIRCUS -奇術的旋律-』でも2曲目に収録されています。

※『Adolf』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。

レビュー

サビの過激な歌詞が印象的な楽曲、『Adolf』。

こんな歌詞の楽曲がかつてあったでしょうか…。本作『Adolf』のサビはどう見ても頭の狂った指導者のセリフです。放送禁止用語というわけではないのですが、オブラートに包み隠すことなくシンプルに狂った言葉を並べています。

私が本作『Adolf』を初めて耳にしたのは中学生の頃でしたが、当時中二病真っ盛りの自分ですら、ちょっとこの歌詞にはひきました 笑。ここまでストレートな言葉でこんなこと歌うのかと。

本作『Adolf』、アルバム『CELLULOID』収録曲の中でもかなりアップテンポ目な楽曲となっています。”アップテンポな楽曲”+”ストレートに狂った歌詞”という点では、前作『パンドラの匣』の『青い空の下…』に通じるものを感じますね。どちらもアルバムの2曲目ですし。

ただ、本作『Adolf』の方が楽曲の洗練度という意味では上回っているように思います。イントロのギターフレーズなんか、かっこよさが格段に上がっていません?(『Adolf』のイントロギターが私の好みなだけかもしれませんが)

あと、本作『Adolf』はサビに三三七拍子のリズムが取り入れられているのがおもしろいですね。スネアドラムに注目してもらえるとわかると思います。

しかし、本作『Adolf』は応援歌…というわけではないと思うのですが、なぜ三三七拍子が取り入れられているのでしょう。ここは謎です。

『Adolf』収録アルバムレビューリンク

※『PIERROT』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/PIERROT

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執筆者:キャスター
中高生の頃、中古のCD屋巡りばっかりやってました。そんなアラサー会社員キャスターによる音楽レビューブログ。 昔趣味で曲作りをやっていたので、音楽制作者に敬意を払って1曲1曲丁寧に記事を書いていきます。