個別楽曲レビュー

【個別楽曲レビュー】PIERROT/脳内モルヒネ

投稿日:2018年10月13日 更新日:

宗教的なカリスマ性中毒性のある歌詞・サウンドで多大な信者を生み出したバンド『PIERROT』。

アンダーグラウンドで知的で過激。当時の10代リスナーはある種の選民思想を抱きながら『PIERROT』の楽曲に耳を傾けていたのではないでしょうか。”『PIERROT』を聴かないなんて周りはわかってないなぁ”って。

…それは後の世で中二病と呼ばれるわけですが…。

今回は、『PIERROT』の楽曲、『脳内モルヒネ』のレビューです。

※『PIERROT』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/PIERROT

neurons

『脳内モルヒネ』の全体概要

基本情報

アーティストPIERROT
曲名脳内モルヒネ
演奏時間4:54
作詞キリト
作曲アイジ
編曲Pierrot & 奈良敏博

インディーズ時代の楽曲ですが、14thシングルとして再録版がリリースされました。

『脳内モルヒネ』収録アルバム

アルバム名トラック#
CELLULOID3
DICTATORS CIRCUS -奇術的旋律-3
HELLO COMPLETE SINGLES AND PV COLLECTION (Disc 2)9

インディーズ時代のミニアルバム、『CELLULOID』の3曲目に収録。

そして再録ベストアルバムの『DICTATORS CIRCUS -奇術的旋律-』でも3曲目に収録されています。

※『脳内モルヒネ』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。

レビュー

奇作の多い『PIERROT』にあって、特に名奇作と呼んで差し障りない(であろう)楽曲が本作『脳内モルヒネ』。

見るからにおどろおどろしい『脳内モルヒネ』という曲名が中二病心を掻き立てますが、楽曲の方も曲名に負けないほどに聴く者の耳を引き付けます。

まず最初に耳へ飛び込んでくるのはイントロの気味悪いギターシンセの音

尺八のような和楽器っぽい音に聴こえますが…実際はよくわかりません。気味の悪い音色かつ気味の悪いメロディーなのですが、なぜかリズミカル。暗いとも明るいとも言えない、この奇妙な音楽体験に、当初私は非常に混乱しました。

このアンバランスな調子は歌が入ってからも続きます。特にサビなんか、すごくキャッチー。「脳下垂体は~」なんていう日本語の歌詞に初めて出てきたんじゃないかと思うくらい奇怪な言葉を歌いながら、しかし歌メロ自体はとても覚えやすいんですよね。”ポップ”という言葉を使っても変ではないくらい。

そして、その”唐突なポップさ”が余計に気味悪さを増幅させているという、まさに名奇作

本作『脳内モルヒネ』をはじめとして、『PIERROT』はインディーズ時代の楽曲をアルバム『DICTATORS CIRCUS -奇術的旋律-』にていくつか再録しています。

多くの楽曲が再録でかっこよく生まれ変わっているのですが、本作『脳内モルヒネ』に限ってはインディーズ時代の『CELLULOID』収録版の方が好きかもしれません。

再録版は上述の気味悪いギターシンセの音が大幅に変わっており、オリジナルの持つ名奇策っぷりが半減しているように思えましたので…。

『脳内モルヒネ』収録アルバムレビューリンク

※『PIERROT』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/PIERROT

-個別楽曲レビュー
-,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

関連記事

【個別楽曲レビュー】L’Arc〜en〜Ciel/Driver’s High

日本を代表する説明不要のロックバンド、『L’Arc〜en〜Ciel』! かっこいい楽曲に加え、時々垣間見られるちょっとした遊び心が長い人気の秘訣ではないでしょうか。もちろん、ボーカルhyd …

【個別楽曲レビュー】ポルカッドットスティングレイ/パンドラボックス

2017年にメジャーデビューを果たしたバンド、『ポルカドットスティングレイ』!! ボーカルが紅一点の4人組ロックバンドで、有名どころで言えば、あの『JUDY AND MARY』と同じメンバー構成ですね …

【個別楽曲レビュー】GLAY/千ノナイフガ胸ヲ刺ス

90年代後半、音楽業界の様々な記録を塗り替えていったモンスターバンド『GLAY』。 デビューが『X JAPAN』のYOSHIKIプロデュースだったこともあり、ヴィジュアル系というカテゴリーに分類される …

【個別楽曲レビュー】GARNET CROW/永遠に葬れ

2013年、惜しまれながらも解散した『GARNET CROW』。 女性のボーカルとキーボード、男性のギターとキーボードという4人構成で活動していました。 丁寧に作りこまれたポップソングが『GARNET …

【個別楽曲レビュー】LUNA SEA/RECALL

2000年に終幕をし、長らく伝説のバンドとなっていましたが、2010年に活動を再開した『LUNA SEA』。 90年代後半はソロで大成したRYUICHIこと『河村隆一』のインパクトが良くも悪くもバンド …


執筆者:キャスター
中高生の頃、中古のCD屋巡りばっかりやってました。そんなアラサー会社員キャスターによる音楽レビューブログ。 昔趣味で曲作りをやっていたので、音楽制作者に敬意を払って1曲1曲丁寧に記事を書いていきます。