個別楽曲レビュー

【個別楽曲レビュー】PIERROT/Twelve

投稿日:2018年10月13日 更新日:

宗教的なカリスマ性中毒性のある歌詞・サウンドで多大な信者を生み出したバンド『PIERROT』。

アンダーグラウンドで知的で過激。当時の10代リスナーはある種の選民思想を抱きながら『PIERROT』の楽曲に耳を傾けていたのではないでしょうか。”『PIERROT』を聴かないなんて周りはわかってないなぁ”って。

…それは後の世で中二病と呼ばれるわけですが…。

今回は、『PIERROT』の楽曲、『Twelve』のレビューです。

※『PIERROT』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/PIERROT

face

『Twelve』の全体概要

基本情報

アーティストPIERROT
曲名Twelve
演奏時間5:17
作詞キリト
作曲アイジ & TAKEO
編曲Pierrot & 奈良敏博

作曲はギターのアイジとドラムのTAKEOによる共作。

『PIERROT』の楽曲の中でTAKEOが作曲者に表記されているのは本作『Twelve』のみ。

『Twelve』収録アルバム

アルバム名トラック#
CELLULOID4

インディーズ時代のミニアルバム、『CELLULOID』の4曲目に収録。

※『Twelve』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。

レビュー

アルバム『CELLULOID』収録曲の中で最も聴きやすい1曲と思われるのが本作『Twelve』。ただ、”聴きやすい”というのは、『PIERROT』信者からすれば“物足りない”と判断されるかもしれません。

しかしながら、アルバム『CELLULOID』の収録順を考えると、本作『Twelve』の前にあの奇作『脳内モルヒネ』が配置されていますので、アルバムの流れとしては本作『Twelve』の聴きやすさが”いいお口直し”の役割を果たしているとも言えそうです。

本作『Twelve』で歌われている内容は”再会と別れ”といったところでしょうか。

再会までの「空白」の時間と、それでも結局別れを選んでしまった「運命」。この一連のドラマは、再会までの”過去”と別れを選んだゆえに迎える”未来”を軸にしており、この二つを大きく捉えると“時間”というものが本作『Twelve』キーワードになっているように感じます。

そしてその“時間”というキーワードを端的に凝縮した言葉が曲名にも用いられた『Twelve』という単語ではないでしょうか。

『Twelve』の和訳はご存知の通り数字の”12″です。しかし、この”12″という数字、日常的には“時間”にまつわる数として利用されていると思いませんか?

代表的なところは時計ですかね。一般的なアナログ時計は”12″という数字を頂点に円を描いています。それから、月もそうです(moonではなくmonthの方)。1年を”12個”の月で分割しており、1年で体験する月の最大値は”12月”です。

こんなふうに、私は本作『Twelve』という曲名の意味を”時間”に関する言葉として解釈しています。

もちろんこれが正解かどうかはわかりませんが、こういう”一人謎解き”をしてみるのも『PIERROT』の楽曲の楽しみ方の一つですよね。

『Twelve』収録アルバムレビューリンク

※『PIERROT』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/PIERROT

-個別楽曲レビュー
-,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

関連記事

【個別楽曲レビュー】GLAY/YOU MAY DREAM

90年代後半、音楽業界の様々な記録を塗り替えていったモンスターバンド『GLAY』。 耳馴染みの良いポップなメロディーと奇を衒わない素直な言葉で、J-POPの王道ともいえる音楽を世に繰り出し、人々を魅了 …

【個別楽曲レビュー】JUDY AND MARY/ドキドキ

女性ボーカルに男性楽器隊という編成で平成の日本音楽史に数々のヒットソングを送り込んだバンド『JUDY AND MARY』。 1993年のメジャーデビュー後、6枚のオリジナルアルバムを残して2001年に …

【個別楽曲レビュー】LUNA SEA/WITH LOVE

2000年に終幕をし、長らく伝説のバンドとなっていましたが、2010年に活動を再開した『LUNA SEA』。 自身主宰のLUNATIC FEST.ではベテランバンドから若手バンドまでを巻き込み、日本の …

【個別楽曲レビュー】PIERROT/SEPIA

宗教的なカリスマ性と中毒性のある歌詞・サウンドで多大な信者を生み出したバンド『PIERROT』。 2006年突如解散してしまいましたが、最近になってライブを開催してみたりファンクラブを再始動させたりと …

【個別楽曲レビュー】L’Arc〜en〜Ciel/NEO UNIVERSE

日本を代表する説明不要のロックバンド、『L’Arc〜en〜Ciel』! かっこいい楽曲に加え、時々垣間見られるちょっとした遊び心が長い人気の秘訣ではないでしょうか。もちろん、ボーカルhyd …


執筆者:キャスター
中高生の頃、中古のCD屋巡りばっかりやってました。そんなアラサー会社員キャスターによる音楽レビューブログ。 昔趣味で曲作りをやっていたので、音楽制作者に敬意を払って1曲1曲丁寧に記事を書いていきます。