個別楽曲レビュー

【個別楽曲レビュー】PIERROT/CREATURE

投稿日:2019年7月16日 更新日:

宗教的なカリスマ性中毒性のある歌詞・サウンドで多大な信者を生み出したバンド『PIERROT』。

このバンドが活躍していた90年代後半から00年代前半頃はまだ”中二病”という言葉が一般的ではありませんでしたが、今の基準で言えば”中二病”の定義にぴったり当てはまるバンドではないでしょうか。

そもそもヴィジュアル系というジャンルそのものが中二病患者にぶっ刺さりがちなのかもしれませんが、この『PIERROT』というバンドは中二病における幅広い症状(属性)に対応できるという点で特に多大な信者を生み出したものと思われます。

今回は、『PIERROT』の楽曲、『CREATURE』のレビューです。

※『PIERROT』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/PIERROT

hands

『CREATURE』の全体概要

基本情報

アーティストPIERROT
曲名CREATURE
演奏時間3:26
作詞キリト
作曲キリト
編曲PIERROT & 成田忍

5thシングルのA面曲。

『CREATURE』収録アルバム

アルバム名トラック#
PRIVATE ENEMY2
DICTATORS CIRCUS -A variant BUD-5
HELLO COMPLETE SINGLES AND PV COLLECTION (Disc 1)7

メジャー2ndアルバム『PRIVATE ENEMY』の2曲目に収録。こちら、表記はありませんがシングルとは異なるアレンジになっています。

※『CREATURE』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。

レビュー

メジャー1stアルバム『FINALE』リリース後の第1弾シングル『-CREATURES-』。その実質A面の楽曲が本作『CREATURE』です。

アルバム『FINALE』に収録されたシングル楽曲はいずれも丁寧・緻密で手の込んだ作りという感じでしたが、その数か月後にリリースされた本作『CREATURE』は一転して歪んだ音色のツインギターによるバンドサウンドを前面に押し出した攻撃性溢れる1曲になっています。

ツインギターと言えばヴィジュアル系の2台巨頭である『X JAPAN』と『LUNA SEA』が思い浮かびますが、本作『CREATURE』は『LUNA SEA』っぽいツインギターの絡み方ですね。ツインギターを左右に振り、それぞれが掛け合うようにサウンドを作り上げています。

『LUNA SEA』の楽曲で言えば、『TIME IS DEAD』とか『TRUE BLUE』のAメロで聴けるあの感じです。

アルバム『PRIVATE ENEMY』では前曲『THE FIRST CRY IN HADES (GUILTY)』のアウトロから繋がるように本作『CREATURE』へ移り変わります。曲の内容も”生命の誕生”→”暴走”と、ストーリーが繋がるようにバトンが受け渡されていますね。

本作『CREATURE』イントロの“アッセッ…ガゥッ!”で暴走のスイッチが入る瞬間(伝わらない?)は『PRIVATE ENEMY』序盤における最も気持ちいいところだと思います。

『CREATURE』収録アルバムレビューリンク

※『PIERROT』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/PIERROT

-個別楽曲レビュー
-,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

関連記事

【個別楽曲レビュー】hide/OBLAAT

伝説のミュージシャン…その言葉が最も似合う日本人は、やはり『hide』ではないでしょうか。 カリスマバンド『X JAPAN』のギタリストというポジション、トレードマークの赤髪、ズバ抜けたセンス、そして …

【個別楽曲レビュー】GLAY/HAPPINESS

90年代後半、音楽業界の様々な記録を塗り替えていったモンスターバンド『GLAY』。 デビューから20年以上経つベテランバンドですが、長寿バンドに付きものの”メンバー間の確執”と …

【個別楽曲レビュー】THE YELLOW MONKEY/Oh! Golden Boys

2016年、申年に復活を遂げた『THE YELLOW MONKEY』!! このバンドを紹介する際、当たり前のように『THE YELLOW MONKEY』と打ち込んでいるわけですが、よく考えるとこの言葉 …

【個別楽曲レビュー】GLAY/週末のBaby talk

90年代後半、音楽業界の様々な記録を塗り替えていったモンスターバンド『GLAY』。 『GLAY』の商業的全盛期はTAKUROがメインコンポーザーとしてシングルA面楽曲の全てを作詞作曲していましたが、2 …

【個別楽曲レビュー】X JAPAN/White Poem I

日本の音楽史を語る上で絶対に外すのことのできないバンド、『X JAPAN』。 YOSHIKI、Toshl、HIDEといったメンバーひとりひとりが持つ物語、バンドが歩んだ歴史、そして多くのロックキッズを …


執筆者:キャスター
中高生の頃、中古のCD屋巡りばっかりやってました。そんなアラサー会社員キャスターによる音楽レビューブログ。 昔趣味で曲作りをやっていたので、音楽制作者に敬意を払って1曲1曲丁寧に記事を書いていきます。