ボーカルとベースの二人組という珍しい組み合わせのバンド、『黒夢』。
メジャーデビュー時はボーカル、ベース、ギターの3人構成だったのですが途中でギターの臣が脱退。その後はメンバー補充することなくボーカルの清春とベースの人時の二人で活動していくことになります。2010年の復活後もその体制は変わっていません。
今回は、『黒夢』の楽曲、『Like @ Angel』のレビューです。
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『Like @ Angel』の全体概要
基本情報
アーティスト | 黒夢 |
曲名 | Like @ Angel |
演奏時間 | 4:44 |
作詞 | 清春 |
作曲 | 清春 |
編曲 | 黒夢 |
メジャー8thシングル。
『Like @ Angel』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
Drug Treatment | 13 |
EMI 1994〜1998 BEST OR WORST 【HARD DISK】 | 17 |
黒夢シングルズ | 8 |
黒夢コンプリート・シングルズ (A-disc) | 8 |
オリジナルアルバム『Drug Treatment』の13曲目に”NEW TAKE”で収録。
※『Like @ Angel』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
本作『Like @ Angel』と言えば、“ダダダ・ダダダ・ダダダダッ”という縦を合わせたキメですよね。曲中に何度も登場する印象的な部分です。
邦楽ロックの有名なキメと言えば、本作『Like @ Angel』の“ダダダ・ダダダ・ダダダダッ”と『LUNA SEA』の『TRUE BLUE』の“ダッダッダッダッダーダーダー”が二大巨頭だと思っています(ダダダだらけで伝わらない 笑)。
本作『Like @ Angel』がアルバム『FAKE STAR』後の初シングルになりますが、この辺りから『黒夢』の音楽性が再び変わっていくように思います。
具体的に言うと、パンク色が強くなってくる感じですね。ギターをかき鳴らして作り出す、贅肉を落としたシンプルかつハードなサウンド。これが本作『Like @ Angel』辺りから色濃くなっていく印象があります。
コテコテのヴィジュアル系サウンドだった1stシングルの『for dear』と比べると、ずいぶん漢(オトコ)らしくなった感がありますね 笑。
そして、サウンドがパンク方面に変わったとともに、歌詞の面でも変化が見られはじめます。
本作『Like @ Angel』以降の『黒夢』のテーマはずばり“反抗”でしょう。
これまでのシングル楽曲を見返してみるとわかりますが、いずれも『黒夢』は”男女の恋愛”を歌っていました。それが、ここに来て大きくテーマを変えることになるわけです。
ここから99年の活動停止まで、ひたすら反抗を歌い続ける『黒夢』。
その「初期衝動」を秘めた本作『Like @ Angel』は、このバンドの大事な1曲なのだろうと思います。
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『Like @ Angel』収録アルバムレビューリンク
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