2016年、申年に復活を遂げた『THE YELLOW MONKEY』!!
ギラギラした妖しい容姿、歌謡曲風の曲調、核心を突いた歌詞…そのどれもが絶妙なバランスの上に成り立つ唯一無二のバンドです。
一度の解散を経て今では”生涯解散することはない”と宣言していますが、この絶妙なバランスを保ったまま長く続いていく奇跡を信じています。
今回は、アルバム『EXPERIENCE MOVIE』の9曲目、『アバンギャルドで行こうよ』のレビューです。
※『THE YELLOW MONKEY』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/THE YELLOW MONKEY
『アバンギャルドで行こうよ』の全体概要
基本情報
アーティスト | THE YELLOW MONKEY |
曲名 | アバンギャルドで行こうよ |
演奏時間 | 4:40 |
作詞 | 吉井和哉 |
作曲 | 吉井和哉 |
編曲 | THE YELLOW MONKEY |
2ndシングルの表題曲。
カップリングは表題曲以上に人気の高い『SUCK OF LIFE』。
『アバンギャルドで行こうよ』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
EXPERIENCE MOVIE | 9 |
TRIAD YEARS THE VERY BEST OF THE YELLOW MONKEY (act I) | 15 |
THE YELLOW MONKEY SINGLE COLLECTION | 2 |
オリジナルアルバム『EXPERIENCE MOVIE』の9曲目に収録。
※『アバンギャルドで行こうよ』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
ものすごくダサくて、ものすごくキャッチーな1曲、『アバンギャルドで行こうよ』。
とにかく、曲名も歌詞もサウンドも全てが絶妙なダサさ!
特に、全編にわたって鳴り響くストリングスのダサさが強烈です。B級歌謡曲のような、なんとも言えないチープな昭和臭さを感じます。
しかし、この絶妙なダサさのせいか、本作『アバンギャルドで行こうよ』はやたらとキャッチーで耳に残る魔力があるんですよね。
全然かっこいい楽曲とは思わないんですけど(そろそろ失礼)、かと言って嫌いにはなりきれないものがあります。なんだかんだ言ってキャッチーなので、アルバムを聴いていてこの楽曲が始まっても、飛ばしたくなるほどの退屈さとは無縁です。
個人的な感覚ですが、本作『アバンギャルドで行こうよ』のダサさは意図的なものと思っています。
この楽曲が収録されているアルバム『EXPERIENCE MOVIE』を聴けばわかりますが、かっこよくて味のある楽曲が多数収録されています。
そんな楽曲を作れるバンドが、わざわざシングルにダサい楽曲を当てていくなんて…。
絶妙なダサさが醸し出す独特なキャッチーさがヒットにつながると考えたとか、何らかの戦略に基づいた上での計算されたダサさなんだと信じています…。
『アバンギャルドで行こうよ』収録アルバムレビューリンク
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