2016年、申年に復活を遂げた『THE YELLOW MONKEY』!!
ギラギラした妖しい容姿、歌謡曲風の曲調、核心を突いた歌詞…そのどれもが絶妙なバランスの上に成り立つ唯一無二のバンドです。
一度の解散を経て今では”生涯解散することはない”と宣言していますが、この絶妙なバランスを保ったまま長く続いていく奇跡を信じています。
今回は、アルバム『EXPERIENCE MOVIE』の10曲目、『フリージアの少年』のレビューです。
※『THE YELLOW MONKEY』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/THE YELLOW MONKEY

『フリージアの少年』の全体概要
基本情報
アーティスト | THE YELLOW MONKEY |
曲名 | フリージアの少年 |
演奏時間 | 6:51 |
作詞 | 吉井和哉 |
作曲 | 吉井和哉 |
編曲 | THE YELLOW MONKEY |
『フリージアの少年』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
EXPERIENCE MOVIE | 10 |
オリジナルアルバム『EXPERIENCE MOVIE』の10曲目に収録。
※『フリージアの少年』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
アルバム『EXPERIENCE MOVIE』における重量級楽曲の一角『フリージアの少年』。
『EXPERIENCE MOVIE』の後半に合間を挟みながら演奏時間の長いヘビー楽曲が3曲収録されていますが、その中間に登場するのが10曲目の本作『フリージアの少年』です。
ちなみに、残りのヘビーな2曲は8曲目の『4000粒の恋の唄』と13曲目の『シルクスカーフに帽子のマダム』。
本作『フリージアの少年』、個人的にはイエモン屈指の名曲だと思っています。
なんというか、この楽曲で歌われている悲しくもロマンティックな物語への没入感が半端ないのです。
決してありふれた日常を描いているわけではなく、むしろ特殊な境遇にある少年のことを歌っているものと思いますが、なぜか共感を伴って聴き入ることができます。
本作『フリージアの少年』を収録したアルバムに『EXPERIENCE MOVIE』という名前がついていますが、まさにその通りという感じ。映画の主人公に感情移入して見入ってしまう、あの感覚に近いものがあります。
あと、私が感動したのがサビの歌詞の変化です。
1番と2番では「貴方が」「僕に」「釘付け」だと歌っているのですが、3番では「貴方に」「僕が」「釘付け」と歌っているのです。
この、文字数にすればわずかな変化ながらも、内容としては180度変わっているという歌詞!
今まで自分のことばかりを考えてた少年が、初めて他人のことを想い始めたかのような、そんな心境の変化が感じられてすごく素敵だと思いました。
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『フリージアの少年』収録アルバムレビューリンク
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