個別楽曲レビュー

【個別楽曲レビュー】THE YELLOW MONKEY/4000粒の恋の唄

投稿日:2020年4月10日 更新日:

2016年、申年に復活を遂げた『THE YELLOW MONKEY』!!

ギラギラした妖しい容姿、歌謡曲風の曲調、核心を突いた歌詞…そのどれもが絶妙なバランスの上に成り立つ唯一無二のバンドです。

一度の解散を経て今では”生涯解散することはない”と宣言していますが、この絶妙なバランスを保ったまま長く続いていく奇跡を信じています。

今回は、アルバム『EXPERIENCE MOVIE』の8曲目、『4000粒の恋の唄』のレビューです。

※『THE YELLOW MONKEY』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/THE YELLOW MONKEY

『4000粒の恋の唄』の全体概要

基本情報

アーティストTHE YELLOW MONKEY
曲名4000粒の恋の唄
演奏時間8:18
作詞吉井和哉
作曲吉井和哉
編曲THE YELLOW MONKEY

演奏時間は8分越えと、本作『4000粒の恋の唄』がアルバム『EXPERIENCE MOVIE』収録曲の中で最も演奏時間が長い楽曲になります。

『4000粒の恋の唄』収録アルバム

アルバム名トラック#
EXPERIENCE MOVIE8

オリジナルアルバム『EXPERIENCE MOVIE』の8曲目に収録。

※『4000粒の恋の唄』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。

レビュー

アルバム『EXPERIENCE MOVIE』における重量級楽曲の一角『4000粒の恋の唄』。

『EXPERIENCE MOVIE』の後半に合間を挟みながら演奏時間の長いヘビー楽曲が3曲収録されていますが、一番最初に登場するのが8曲目の本作『4000粒の恋の唄』です。

ちなみに、残りのヘビーな2曲は10曲目の『フリージアの少年』と13曲目の『シルクスカーフに帽子のマダム』

本作『4000粒の恋の唄』、事細かな所作を描くことで、陰鬱な女性(もしくはオカマ?)の気持ちを描いています。

そして、歌詞でピックアップされる所作というのが、これまたおしゃれなような物悲しいような、絶妙な内容。作詞を担当した吉井和哉のセンスが光る取捨選択です。

また、事細かな所作を描くことでリスナーの頭の中に具体的な景色が映し出され、本作『4000粒の恋の唄』を聴いているとまるで映画を見てるような気分になります。

まさに『EXPERIENCE MOVIE』というアルバム名にピッタリの楽曲。

それから、繊細な歌詞の内容を引き立てる楽器隊の存在も忘れてはいけません。

リスナーの頭に描かれる映像は洋画的な風景ではありますが、聴き心地は演歌や歌謡曲的な和風の趣があります。

和洋折衷…という言葉が適切かわかりませんが、和とも洋とも言い切れないこの楽曲の独特な雰囲気は、楽器隊の織りなす職人技によるものが大きいのだと思います。

Amazonで試聴できます。

『4000粒の恋の唄』収録アルバムレビューリンク

※『THE YELLOW MONKEY』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/THE YELLOW MONKEY

-個別楽曲レビュー
-,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

関連記事

【個別楽曲レビュー】チャットモンチー/惚たる蛍

キラキラしたかわいい女の子ではなく(失礼)、もっと素の女の子をシンプルなバンドサウンドで表現してきた『チャットモンチー』! 気づけば、数多く存在する部活動的雰囲気を持った現代ガールズバンドの元祖とも言 …

【個別楽曲レビュー】GARNET CROW/flying

2013年、惜しまれながらも解散した『GARNET CROW』。 女性のボーカルとキーボード、男性のギターとキーボードという4人構成で活動していました。 丁寧に作りこまれたポップソングが『GARNET …

【個別楽曲レビュー】THE YELLOW MONKEY/人生の終わり(FOR GRANDMOTHER)

2016年、申年に復活を遂げた『THE YELLOW MONKEY』!! 復活後も精力的に新作を発表してくれるのがとても嬉しいです。 テレビなんかでは、過去の名作を披露してくれることが時々ありますので …

【個別楽曲レビュー】GARNET CROW/Mysterious Eyes

2013年、惜しまれながらも解散した『GARNET CROW』。 女性のボーカルとキーボード、男性のギターとキーボードという4人構成で活動していました。 丁寧に作りこまれたポップソングが『GARNET …

【個別楽曲レビュー】THE YELLOW MONKEY/毛皮のコートのブルース

2016年、申年に復活を遂げた『THE YELLOW MONKEY』!! ギラギラとした妖しい雰囲気はそのままに、復活後の彼らの楽曲には溢れんばかりの優しさを感じます。 離れ離れになっていた十数年とい …


執筆者:キャスター
中高生の頃、中古のCD屋巡りばっかりやってました。そんなアラサー会社員キャスターによる音楽レビューブログ。 昔趣味で曲作りをやっていたので、音楽制作者に敬意を払って1曲1曲丁寧に記事を書いていきます。