ボーカルとベースの二人組という珍しい組み合わせのバンド、『黒夢』。
1994年のメジャーデビュー後、順調にセールスを伸ばしていた中1999年に無期限の活動停止を発表。そしてその約10年後の2010年、活動が再開され現在に至ります。
ちなみに、1994年は『黒夢』の他に『GLAY』や『L’Arc〜en〜Ciel』がメジャーデビューを果たした年でもあります。
今回は、『黒夢』の楽曲、『眠れない日に見る時計』のレビューです。
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『眠れない日に見る時計』の全体概要
基本情報
アーティスト | 黒夢 |
曲名 | 眠れない日に見る時計 |
演奏時間 | 4:38 |
作詞 | 清春 |
作曲 | 人時 |
編曲 | 黒夢 & 佐久間正英 |
『眠れない日に見る時計』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
feminism | 4 |
アルバム『feminism』の4曲目に収録。
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レビュー
『眠れない日に見る時計』、非常にリアリティを感じる曲名ですよね。
ベッドに横たわり、いろんな思考が頭をめぐる。明日も早いんだからさっさと眠らないとキツイぞと思いながら、そのプレッシャーで余計に眠れない。
そういえば、今何時なんだろうと時計を見ると、想像よりも時間が経っていてため息が出る…。
…曲名を見ただけでこんな憂鬱なシーンを思い描いてしまいます。
ただ、本作『眠れない日に見る時計』、上述の妄想ストーリーほど暗い楽曲ではありません。
『眠れない日に見る時計』という字面から受ける印象に比べれば、むしろこの楽曲の聴き心地は”明るい”と表現してもいいのではないでしょうか。
少なくとも、私は曲名を見たときに思い浮かべたストーリーと、実際に楽曲を聴いたときとの印象に大きなギャップを感じました。
なんというか、本作『眠れない日に見る時計』には昼下がりにまどろんでいるくらいの雰囲気があるんですよね。
字面から連想するような真夜中のひんやりした空気感はなく、実際の楽曲には、やわらかい春の太陽が部屋の片隅から差し込む程度の光量を感じるのです。
歌詞を見る限り、やはり歌われている場面は夜から朝にかけてのようですが、聴いた感じだけだと、なぜか太陽の存在を感じてしまう、そんな明るさのある楽曲です。
そういう意味では、曲名は『黒夢』っぽいけど、楽曲の雰囲気は『黒夢』っぽくない。本作『眠れない日に見る時計』の感想はそんなふうに言えるかもしれません。
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