エアーバンドなる言葉を世に定着させた先駆者『ゴールデンボンバー』。
エアーバンドだけあって、演奏代わりの奇抜なパフォーマンスが目立ちますが、鬼才・鬼龍院翔による独特な視点の楽曲も魅力です。
このまま『女々しくて』の一発屋として消えていかないことを…願っています!
今回は『ゴールデンボンバー』の個別楽曲、『デスメンタル』のレビューです。
※『ゴールデンボンバー』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/ゴールデンボンバー
『デスメンタル』の全体概要
基本情報
アーティスト | ゴールデンボンバー |
曲名 | デスメンタル |
演奏時間 | 3:50 |
作詞 | 鬼龍院翔 |
作曲 | 鬼龍院翔 |
編曲 | tatsuo & 鬼龍院翔 |
曲名は”デスメタル“ではなく、『デスメンタル』。
『デスメンタル』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
ゴールデン・アルバム | 2 |
『ゴールデンボンバー』初のオリジナルアルバム、『ゴールデン・アルバム』の2曲目収録です。
※『デスメンタル』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
“デスメタル”とかけたと思われる曲名、『デスメンタル』。
その名の通り、曲調はメタル調です。16分音符でズダダダと刻むギターやドラムはまさにメタルって感じです。
ただ、”デスメタル”かと言われると、そこまで”デス”感はないですね。”デスメタル”といえば、やはり”デスボ”と言われる歌唱法を思い浮かべますが、本作『デスメンタル』の鬼龍院翔はいつも通りの歌い方をしていますから。
本作『デスメンタル』では日常に溢れるありとあらゆるモノに対する恐怖を歌っています。「人」だったり、「風呂」だったり、「時計」だったり。これはつまり、“希望の無い明日”に対する恐怖を歌っているなのかなと思います。
どうあがいてもやって来る”明日”。しかし、その”明日”は、何をして過ごすのが正解かわからいない、そんな恐怖です。例えば、”とりあえず生活費稼ぐためにバイトに行くけど、こんな生活をこのまま続けていいんだろうか…”みたいな、ふと冷静に考えてしまうと、声にならない叫びを出してしまいそうなシチュエーションを想像します。
あと、サラリーマンが”明日に恐怖する”シチュエーションと言えば、長期休暇最後の日なんかそうですよね。”明日から会社か…はぁ…”って。上記の悩みに比べるとまだ深刻度は小さいのかもしれませんが。
人生のどんなステージに立っても、”明日なんか来ないでほしい”って思う日は付きものなのでしょう。そうであるならば、本作『デスメンタル』って、現代に潜む普遍的な気持ちを歌った1曲と言えるのかもしれません。
Amazonで試聴できます。
『デスメンタル』収録アルバムレビューリンク
※『ゴールデンボンバー』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/ゴールデンボンバー