2000年代後半、一部の世間をざわつかせた(?)不思議系おしゃれバンド『相対性理論』!
実験的な言葉選びとアレンジが非常に個性的です。
メンバーの中ではボーカルの「やくしまるえつこ」がソロでも曲を出したりと、割と有名なんじゃないでしょうか。
今回は、『ハイファイ新書』の9曲目『バーモント・キッス』のレビューです。
※『相対性理論』に関するその他のアルバム/個別楽曲レビューはこちらからどうぞ: アーティスト索引/相対性理論
『バーモント・キッス』の全体概要
基本情報
アーティスト | 相対性理論 |
曲名 | バーモント・キッス |
演奏時間 | 4:15 |
作詞 | 真部脩一 |
作曲 | 真部脩一 |
編曲 | ? |
『バーモント・キッス』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
ハイファイ新書 | 9 |
『ハイファイ新書』の9曲目に収録されています。本作『バーモント・キッス』が『ハイファイ新書』の最終トラックになります。
※『バーモント・キッス』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
えつこ、「世界征服やめる」ってよ。
ええ、やめるらしいです、「世界征服」。どうやら家事で忙しいのが理由だそうです。毎日の献立を考えるのが特に大変とのこと…。
…本作『バーモント・キッス』、そんな曲です。
さすが『相対性理論』といった世界観ですよね。楽器数少なめ+スローテンポなアレンジも相まって、元々の不思議系おしゃれ感から不思議系成分がより増幅されています。
この不思議感、嫌いじゃないんですけど、私はもうちょっとノリのいい曲の方が好みだったりしますねぇ。『バーモント・キッス』が収録されているアルバム『ハイファイ新書』で言えば、やっぱり『四角革命』が最高!
ところで、曲名にある”バーモント”という言葉、日本人ならここから“バーモントカレー”を連想してしまいますよね?
ちなみに、”バーモントカレー”という名前の由来はアメリカの”バーモント州”にあります。このバーモント州に伝わる民間療法に”リンゴ酢とハチミツ”を使ったものがあるそうです。これを応用し、リンゴとハチミツを取り入れて開発したのがこのカレーなので、”バーモントカレー”と名付けられたとのこと。
だからあんなにCMでリンゴとハチミツを押してるんですねぇ。
そう、ハウス食品の洗脳盛んな営業活動により、我々日本人にとって”バーモント”と言えば、どうしても”カレー”を思い浮かべちゃうんですけど、本来は”バーモント”から”リンゴとハチミツ”を連想すべきなんです。
そうすれば、本作『バーモント・キッス』の曲名の意味が見えてくるのではないでしょうか。
『バーモント・キッス』、決して“カレー味のキッス”と言いたい曲じゃないんです。
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『バーモント・キッス』収録アルバムレビューリンク
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