伝説のミュージシャン…その言葉が最も似合う日本人は、やはり『hide』ではないでしょうか。
カリスマバンド『X JAPAN』のギタリストというポジション、トレードマークの赤髪、ズバ抜けたセンス、そして若くして迎えてしまった死…。
『hide』を聴いたことがある人なら、おそらく誰しも思ったんじゃないでしょうか、”今も生きてたら、どんなことして楽しませてくれてたんだろう”って。
今回は、『DICE』のレビューです。
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『DICE』の全体概要
基本情報
アーティスト | hide |
曲名 | DICE |
演奏時間 | 3:02 |
作詞 | hide |
作曲 | hide |
編曲 | hide |
3rdシングル表題曲。
1stシングル『EYES LOVE YOU』、2ndシングル『50%&50%』は森雪之丞が作詞をしていたので、hideソロ作品で自身が作詞を担当したシングルは本作『DICE』が初となります。
『DICE』収録アルバム
アルバム名 | トラック# |
HIDE YOUR FACE | 2 |
hide BEST 〜PSYCHOMMUNITY〜 | 2 |
hide SINGLES 〜Junk Story〜 | 3 |
We Love hide 〜The Best in The World〜 (DISC 1) | 6 |
1stオリジナルアルバム『HIDE YOUR FACE』の2曲目に収録。
※『DICE』が収録されているアルバムのレビューもしています。こちらからどうぞ。
レビュー
hideのソロ作品の中でも屈指のスピードナンバー、『DICE』。
譜割の細かい歌メロや、演奏時間3分台に短くまとめられた構成は『X』の楽曲とは異なり、hideソロ作品の個性を感じます。『X』の楽曲は激しいバンドサウンドをバックに、伸びやかなメロディーの歌メロを乗せるパターンが多いですし、演奏時間も余裕で5分を超えてきますからね 笑。
本作『DICE』、ギタリストらしくギターソロにこだわりが感じられて好きです。3分ちょっとの短い曲なのに、ギターソロの途中で転調を入れるという詰め込み方、最高です!
歌詞に使われている単語は、『X』のYOSHIKIが好みそうなものがチラホラ出つつも、『hide』の持つポップセンスが選択したであろう言葉の組み合わせが印象的です。
次回作の4thシングル『TELL ME』なんかは、完全にhideの言葉で語られているのに対し、3rdシングルの本作『DICE』は『X』の楽曲(=YOSHIKIの楽曲)の影響が色濃く残っているという観点で見るとおもしろい1曲ですね。
hideがソロとして独自スタイルを模索している様子が垣間見れるような気がします。
ただ、本作『DICE』は”Xからの脱皮途中”というにはあまりにも楽曲の完成度が高く、これはこれで一つのスタイルと言えるほどの1曲です。
『DICE』収録アルバムレビューリンク
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